【サッカー】育成年代における選択の多様性

今後、このnoteでは日本サッカーの育成年代について深堀りしていきたい。

特に大学サッカー界、高校年代ではクラブユース・高体連の双方を掘り下げ

各リーグの成績やトピック。
各チームの特徴や育成実績。注目選手の紹介など育成年代に特化した情報を発信していく。

その前提として、まずは日本サッカーの大きな特徴である育成年代における選択の多様性についてまとめておきたい。

●小学生
サッカースクール
スポーツ少年団
クラブチーム(J下部組織含む)

●中学生
学校部活
クラブチーム
Jクラブジュニアユース

●高校年代
部活(高体連)
クラブチーム
Jクラブユース

●大学年代・社会人
Jリーグ
大学
社会人リーグ

学校での部活動が活発で育成組織として機能しているのは世界的にみても珍しい。
そのため、例えばJユースのセレクションに合格しなかった選手が高校部活で開花し高校サッカー選手権で活躍しその後日本代表まで上り詰めた例や、あえてJユースには進まず高校でのサッカーを選択するケースや、あえてプロには進まず大学サッカーに進み4年間でさらに自らを鍛え直す選択をする選手も多い。

おそらく最大のメリットは選択肢が多くなることで一度の挫折でサッカーを諦める必要がなく本人の努力と環境によって開花しトップレベルを目指すことができる点。

一方でデメリットが2点ある。

1つ目は、学校部活動を選択した際などは、一部の中高一貫校を除いて中学と高校での繋がりがなく実力ある下の世代が飛び級できずより高いレベルでの経験が詰めないこと。
ただ、この点については私立の中高一貫校や育成クラブを持つ私立高校など問題点を解消できる仕組みはできつつある。

2つ目はいわゆる19歳の壁。
18歳で即プロ入りしたとしてもすぐに出場機会を積む選手は多くない。もっとも、そういった選手がゴロゴロ出てきて欲しいのが本音だが実態としてはそう多くはない。
そうなると、プロ入りから数年はトップレベルでの試合には絡めず経験を積むことができない選手が多くいる。

育成型期限付き移籍や、過去にはサテライトリーグやUー23チームを保有するクラブもあったが現在は廃止されており明確な解決策はないのが現状。そのため、大学サッカーへ有望な選手が流れ大学サッカー界のレベルがあがっており育成組織として機能している。

Jリーグでも育成を目的としたリーグを新設する動きもあるが願わくば、大学サッカー界と連携しUー23世代が闘う真剣勝負の場を期待したい。

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