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戦国名将の歴史小説を読むと「戦わずして勝つ」の解像度があがる

引き続き歴史小説「楽毅」から、時代を超えた知恵を想像します。

楽毅は孫子の兵法を学び、実運用しつつピンチを乗り越えていきます。
ポイントは「戦わずして勝つ」。

実際には策を色々練ってはいるわけですが、その根本には孫子の兵法に描かれる深い人間理解に基づいて、戦う以前に相手を解像度高く想像する様子が描かれています。

敵兵は、単純に数でまさり、ゆえに驕り、楽毅に敗れていきます。
驕りも大敵です。

さらにここから、数が多ければそれだけ有利であるとも限らないということがわかります。仕事においても、しばしば忙しさの原因をリソース不足に求めます。しかし、そもそものシステムやプロセスに問題があり、余計な仕事が蔓延している場合、リソースを増やしたとて解決はしません。

その際、戦わずして勝つの観点に立ち、仕事を俯瞰して見てみます。
例えば、しないと決めて仕事の成果を出すことはできないか。たとえば、余計な会議、余計な仕事、慣習に基づくプロセスがあるからリソースが逼迫してないか、などなど。
そして、今までなぜそれが出来なかったのか、どうやったら余計なことをしなくてよいか、そしてそれがどうやったら定着できるかを考える必要があると思います。

その時に、それぞれの解決に個や組織に対する人間理解が必要になってきて、ケースごとの最適を考慮して対応が必要なのだろうと感じます。

孫子の兵法、ナナメ読みはした事ありますが、実際に個別最適して運用している楽毅の様を見て、理解が進む思いです。歴史上の人物の物語に共感を寄せつつ、自分の仕事に重ねて俯瞰して内省することで世界がまた違って見えるものだと感じます。

他にも楽毅特集です。



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