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勝敗の決め手は驕らずに正しくゴール設定すること

読めば読むほど味わい深い歴史小説。
現在、中国古代は春秋戦国時代の武将、「楽毅」、にどハマりしています。

さて、楽毅の初陣の戦闘シーン。小国である中山(楽毅の国)が大国に趙に攻め入られそうになる危機を脱するために様々な駆け引きが行われます。

小国が大国に勝るには相手の弱点を見抜き、効果的につくことです。大群を率いる大国の弱点、それは「驕り」です。

軍の数が多いことの驕り、そしてそれゆえに負けていても勝てると思う驕り。これは大きな組織ではトップはもとより、部下も慢心に陥るリスクがあることを暗に示しています。

これを逆手にとり、小国サイドは息を潜めているだけで、大国はおそれをなしたかと勘ちがいさせることができます。そのようにして慢心を誘うことができれば、大国側としては小国から奇襲攻撃で攻めてこまれても数で勝る自軍が勝つだろうと思ってしまいます。そして、大国は形勢がかなり不利なのに、無理な戦いを続けてしまい、結果深手をおってしまうのです。

ビジネスのアナロジーで考えると、儲かって大きくなってしまうほど自分はできる、自分はまだまだイケるはずとおもって、お金をどんどんつっこんでしまい、気づけばジリ貧、というような状況でしょうか。自身を冷静に現状を俯瞰して、見極めて、フラットに対応することが大切です。

つぎに、ゴールを設定すること。楽毅は自軍が小軍であることを認識しているため、深追いしません。勝てるところまで追い込み、勝利をかちとります。引き際をわきまえること、何を持ってゴールといえるかを適切に設定することで深い傷をおわずに、次への体力とモチベーションを維持しつつ、勝利を継続することができるのだと思います。

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