見出し画像

バスケットボール日本代表の快進撃について、チームの視点から考察してみた

皆さん、こんにちは。
取り急ぎ、ご報告です。

noteのフォロワーが500人を突破しました。年度末段階では200名程度だったので、半年弱で倍増したことになります。素直に嬉しいです。

500フォロワー到達!

関心を持っていただけることは光栄なことですので、今後も自分なりの視点を大切にしながら、更新を続けていきます。ありがとうございます。

さて、本題となるが、現在開催中の「FIBA バスケットボールワールドカップ 2023」にて、日本代表がアジア1位となった。

この結果、パリオリンピックの出場権を自力で獲得。実に48年ぶりの快挙だそうだ。週末は、私も、テレビの前で興奮していた。

東京オリンピックで女子代表を率いていたトム・ホーバスさんが男子代表の監督に転身してからわずか2年。チームは劇的に変化&成長した。

今回の記事は、バスケットボール日本代表の快進撃について、チームの視点から考察してみた。普段の組織やチームでも活かせるポイントも触れる。

強調し続けた「信じる力」

今回の快進撃について、スリーポイントシュートや速さを生かした攻撃、前から積極的に仕掛ける守備スタイルなど、女子代表でも実践していた戦術面に注目が集まるが、他にも同じく共通している要素がいくつかある。

その中のひとつが、「信じる力」である。ホーバス監督は、就任当初から選手たちが自信を失っていることに気付き、しつこいくらいに「信じてください、信じて」と言っていたそうだ。

実際に試合後のコメントでも、監督の言葉に勇気づけられたと語っていた選手は多い。また、かなりの点差にも関わらず、後半に大逆転して勝った試合もあり、「信じる力」がチーム力として見事に体現されていた。

貫き通した「見極める力」

また、今大会では、ホーバス監督の要所での神がかった采配が際立っていたように感じている。これは、選手の特徴だけではなく、メンタルも含めたコンディション把握が適切だったからこそ結果だ。

思い返せば、代表監督就任当初から、各選手のメンタルバランスやコンディションについて、細かく把握していた。東京オリンピックを全敗で終えたチームの状況をちゃんと理解し、個人ごとに対応を変えていたそうだ。

今大会は、河村選手や富永選手のような若手の活躍が印象的だったが、渡邊選手やホーキンソン選手の安定した活躍、富樫選手や比江島選手の要所での活躍も効果的だった。使いどころが適切だからこそ、多くの選手が活躍できたと推測することができる。

言い訳を許さない「整える力」

試合の流れが悪ければ、タイムアウトを設けて流れを変える。バスケットボールの世界ではワンプレーで流れが変わる。ゆえに、タイムアウトの使い方も重要だ。試合の終盤になれば、さらに重要度が上がる。

ホーバス監督がタイムアウトの際に、選手を厳しく叱咤激励するシーンは、テレビでも何度も放映されていた。一定の信頼関係が構築されているからこそできることである。

それだけでも十分すごいのだが、ホーバス監督は、選手の言い訳も一蹴してしまう。今の状況には必ず原因があって、その責任に要因について、一切の許容もないのだ。見ている側にとっては、少々厳しくも見える。

しかし、「本気」という価値観が互いに共有されているからこそ、そこに妥協は一切なく、さらに言えば、こと細かく見ていなければ、そのような否定もできない。ホーバス監督のチームに対する思いの強さが、チーム全体の士気を高め、全体をコントロールしている。

理想の上司に求めるスキル

チームの視点の考察した本内容は、実際の職場における上司やリーダーに求めるスキルと同義である。メンバーや組織全体を信じて、各々のスキルやコンディションを適切に把握し、強い覚悟と信頼で方向性を明確に示す。これができる上司で、メンバーから嫌われる人は少ないだろう。

さらに言えば、ホーバス監督は現役時代はNBAで活躍しており、プレイヤーとしても一流だ。選手としての気持ちも分かるからこそ、共に苦しみ、共に喜ぶこともできる。試合中も感情表現が豊かだ。それは周囲にも伝わる。

クールにキメる上司もいるだろうが、現代の上司には、それよりも寄り添ってくれる一面が求められている。理解していなければ、寄り添うことなんてできない。寄り添えるとは、理解していることでもある。

明確でブレない戦略を持つ

今大会の日本代表の快進撃の秘訣を一言で言うとすれば、「明確でブレない戦略があったから」ではないだろうか。ホーバス監督が土台であり起点であることは間違いないが、体現した選手がいたからこその結果である。

状況は刻々と変化するので、チームの戦い方も変更せざるを得ない場面はよくある。ただ、戦術は変えても戦略はブラさずに貫くことが、チーム力を高める秘訣であることを、今回、日本代表から学ばせてもらった。

私自身、自社のみならず、様々な組織の人事面に携わっているが、今回の日本代表のような強い&熱い組織やチームを生み出すことは、私の役割でもあり、目指すところでもある。

パリオリンピックでも、日本代表の躍動に、期待したい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?