見出し画像

完璧主義よりもしなやかに生きる力を身に付けよう~人生をハピオブに生きるキャリア論~

皆さん、こんにちは。

突然ですが、「蛙化現象」を知っていますか?

蛙化現象(かえるかげんしょう)とは、好意を抱いている相手が自分に好意を持っていることが明らかになると、その相手に対して嫌悪感を持つようになる現象を指す心理学用語。

Wikipediaより抜粋

6月5日に発表された「Z総研2023年上半期トレンドランキング」によれば、流行った言葉部門で「蛙化現象」が「ちいかわ」を抑え堂々の第1位(54.0%)となったそうだ。

高校生を中心にこの言葉が流行っている背景には、情報化社会の急速な普及と進化による「完璧主義を求める若者の増加」がある。ネットで調べれば、大抵の正解や事例が見つかる。AIの進化も拍車をかけている。

キャリアの視点でも「蛙化現象」が起きている。入社後のギャップに幻滅して転職サイトに登録している人が過去最高になっているそうだ。

キャリアに完璧主義は求めるべき?

私自身、内定者研修や新入社員研修ではいつも「入社後のギャップはないことなんてありえない」とお伝えしている。個人差はあれど、入社前と入社後の情報量には圧倒的な違いがあり、情報量の違いそのものがギャップに映るケースも少なくない。

誰しもが「理想の働き方」を追求することは決して悪いことでない。毎日ちょっとずつ改善を積み重ねていくことで、理想は実現できるかもしれない。ただ、状況は刻一刻と変化する。自分自身の理想も時代の流れに合わせて変わっていく。その中で、努力せずに点と点が繋がるような奇跡は起きない

完璧を求める姿勢は否定しないが、努力せずに理想を実現できる幻想は持つことは否定する。むしろ、その理想を持てば持つほど「蛙化現象」と遭遇する確率も上がるだろう。

「しなやかさ」を身に付ける

キャリアには、完璧よりも「竹のようなしなやかさ」を求める(もしくは磨き上げる)方が良いと私は考えている。力に合わせて上手に変形することは現代を生き抜くスキルでもある。

主観的に生きることは大切だし、自分らしさを持つことは幸せに生きるための土台になる。ただし、その生き方に固執しすぎるがあまり、他者との関係性が乱れ、結果として自分らしくいられない人も多いと思う。

しなやかに生きるということは、その時の状況にあわせて自分らしさをコントロールすることであり、自分らしさを二極化(あるかないか)で考えないための思考法でもある。

キャリアも同様ではないだろうか。ライフステージによって働くことに求めることは変わる。お金を求める時期もあれば、時間や自由を求める時期もある。働き甲斐を求める時期だってある。自分も変わるし環境も変わるという前提が私は大切だと思っている。

人生をハピオブに生きるキャリア論

「思考の整理シリーズ」に続き、人生をハピオブに生きるための「キャリア論シリーズ」を新しく始めることにしました。これまで、3万人以上のキャリア相談を担当してきた中で気付いたことをまとめつつ、最新の情報などとも組み合わせながらお届けしていく予定です。

「ハピオブに生きる」とは、私がおススメしている「幸せ者としての社会的責任を担う」という新しい考え方です。自分なりに使命感を持って生きることが自分自身の自己肯定感や自己効用感を高めることになり、よりウェルビーイングに生きることができると私は考えています。

この記事が参加している募集

スキしてみて

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?