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東北視察を終えて

昨日から今日にかけて、東北(宮城県)のスタートアップに対する取り組みを学びに行ってきました。富山ニュービジネス協議会の視察団の一員として、参加させていただきました。

久しぶりの東北出張で、移動時間もかなり時間がかかると覚悟していたのですが、富山から仙台までの新幹線の乗車時間は約2時間45分。はやぶさは大宮から仙台までノンストップ。どんどんアクセスが便利になっていることを改めて痛感させられました。

私にとって東北は「創業決意の地」でもあり、今回の視察を通して自分の中に眠っていた熱い想いを久しぶりに思い出すことができました。正確には、「思い出させてくれた」という表現の方が正しいかもしれません。

昨日は東北大学を中心とした仙台スタートアップエコシステムについて学ばせてもらい、社会課題に立ち向かう皆さんから多くの刺激をもらったのですが、今日はその「熱さ」の理由を肌で感じることができました。

東北の皆さんにとって東日本大震災という出来事は、自分の価値観(死生観)を変える機会になっていて社会課題に向き合うパワーになっていること、人口流出が一層加速して「やらなきゃいけない」という危機感(使命感)を持つ理由になっていることを学びました。

実際に慰霊碑にも訪れたのですが、荒浜小学校や近辺の街を見て、私ですら込み上げてくるものがありました。震災の1ヵ月後に復興支援で石巻市を訪れた、あの時の記憶が鮮明に蘇ってきました。

この11年、東北の人は言葉にできないような葛藤や苦しさの中で生きる意味を見出し、今もこの地で多くのことに挑戦しています。今回はその重みも加わり、当時とは少し違った重厚感を感じました。

東北視察を終え、帰りの電車に揺られながら思うことは、この使命感に勝る感情を得ることは極めて難しいということです。行かなければ感じられない。富山にいては感じられない。誰かが言葉や映像にしても持ち帰ってこれない。それが東北の人たちを突き動かすもの。

正直に言うと、こんなに今回の視察が自分の今後に影響を与えるとは思っていませんでした。でも、今は間違いなく言えます。数年のうちに宮城県に拠点を構えること。毎年必ず東北の地を訪れること。これは私自身の人生にとって必要なことだと判断しました。

誰かが生きたかった人生を、私は今、生きている。そんな尊い人生なのに、使命感を持たずに生きるなんて私にはできません。そして、もっと多くの人に使命感を持つ「きっかけ」を与えていきたいと今は強く思います。

私は教育ベンチャーとして富山を中心に多くのプロジェクトに携わっていますが、まだまだ自分の志が甘いことを痛感しました。そして、自分たちがもっとできることがたくさんあることも分かりました。

もっと勉強して、もっと行動して、ひとりでも多く人々が活躍してイキイキと生きることができる環境を作っていきます。

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