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【報告】ビジコンで優勝した件

皆さん、こんにちは。
Katsu(@Katsu_ationone)です。

すでにTwitterやFacebookではご報告させていただいたのですが、改めてnoteでも報告させていただきます。先週の日曜日(2/14)に富山県で開催された「第1回スケッチオーディション」にて、見事優勝することができました。

各方面からたくさんのお祝いの言葉をいただきましたので、この場を借りて感謝をお伝えさせてください。ありがとうございました。「ビジネスプランコンテスト」に出場するのは初めてでしたが、最高の結果を得ることができてとても嬉しいです。いくつかの新聞にも掲載いただきました。

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ちなみに、今回参加した「スケッチオーディション」は、富山市で「Sketch Lab」を運営するとやま未来競争チーム、全国組織でもある富山ニュービジネス協議会、富山経済同友会が主催したビジネスプランコンテストで、同県内の代表する企業の経営者や全国規模の会社の支社長レベルが審査員を務めて「新しい事業アイデア」を生み出す官民共同の試み(初)です。

地方企業×都市部複業人材のマッチング

僕が今回のビジコンで提案したプランは「地方企業と都市部複業人材をマッチングするプラットフォーム」というものです。さらに言えば、「非報酬×ビジョンマッチ」という市場にはなかなかない特徴を持ったプランでした。

すでに市場にβ版をリリースしていて、一定数の登録者数があることや、地方における労働人口の減少に対するアプローチとして良案だったことが、今回の評価理由ではないかと個人的には思っています。

実際に世の中では、副業や兼業の動きはかなり加速していて、どんどんマッチングサービスが生まれている現状です。大手の副業解禁や、政府の副業推進などで、この市場はますます大きくなっていくことでしょう。

今回、出場しようと思った理由

受賞スピーチでもちょっとだけ喋ったのですが、今回の出場の背景には今の尚世界中で猛威を奮っている「新型コロナウイルス」の影響があります。皆さんもご存知の通り、多くの企業や組織がダメージを受けています。

私の元にも、たくさんの相談がありました。若くして起業した仲間や、昔お世話になった先輩まで、ジャンル問わず、です。相談に乗ることはできるけど、具体的な解決策は提示できない。そんなモヤモヤが募っていきました。

時を10年ほど前に戻すと、僕にとって似たような出来事がありました。忘れもしない2011年3月11日。そう、東日本大震災です。僕はボランティアで宮城県石巻市を震災から約1ヶ月半後に訪れたのですが、あの時の「無力感」を忘れることはできません。その無力感が起業を決意する動機になりました。

理由を作れば「自分がやらなくていい」と結論づけるのは簡単です。今回の新型コロナウイルスによる影響だって、僕のせいではありません。僕が誰かを助ける義務はないし、そんなお節介は周囲だって望んでいないかもしれません。ただ、10年前のように「何もできない自分」だけはイヤだ。そんな想いから昨年の10月に地元に戻り、新しい事業を考えました。

複業の仕組みで「持続可能な地域」を

プレゼンでも話したことですが、日本は今「労働人口の減少」という大きな課題と向き合わなければいけません。最も有力だった「外国人労働者」という選択肢も、コロナ禍の影響で急ブレーキがかかっています。

特に地方においてこの傾向は顕著で、今後はさらにその勢いは加速していくでしょう。それでは、地域の持続可能性はますます低下していきます。だからこそ「複業」が解決策になるのではと考えました。

1人の労働力を2分、3分する。小学生でも思いつきそうなシンプルな考えですが、この考えが「当たり前」になる世界はまだまだ先です。特に地方に浸透するまでには時間がかかるでしょう。

しかし、労働人口の減少は待ってはくれません。ゆっくりとしかし着実に、地域の持続力を奪っていきます。そんな課題を解決するために考えたのが今回のプランです。僕だけの手では限界がある。だからこそ「仕組み」を作って課題と向き合う。10年前の僕とは違い、ビジネスを学んできたからこその考えです。

地方企業の魅力とは

多くの複業マッチングサイトが「スキルマッチ」をベースとする中で、僕らが考えたビジネスプランは「ビジョン&ミッションマッチ」をベースにしました。理由はそれこそが地方企業の「魅力」だと思ったからです。

事業内容・事業規模・働き方など、企業の魅力を指標化する軸は色々とありますが、これらはやはり都市部の会社の方が魅力的に見えがちです。その場所にしかない、その企業にしかない魅力。それがビジョンやミッションではないかと考えました。

僕自身は採用畑にいる期間が長かったので、人材がどんな目線で企業を選ぶのかという観点については経験が豊富な方であると思っています。ビジョンやミッションでマッチングした人材の採用後の活躍の可能性も考慮して、この大胆な選択を決意しました。

「非報酬」という概念をどう普及させるか

このプランの特徴でもあり課題でもあるのが、「非報酬」という概念です。現代の「複業」に求める価値の大半は「お金」であり、お金をもらえない複業に関する理解はまだまだ進んでいません。(ただ、希望している人材は一定いることは間違いない)

社会の理解や契約上の問題など、まだまだクリアにするべき課題はあるかもしれませんが、そこに「光」がある可能性も高いです。この可能性を最大化するために、様々な角度から検証を重ねたいと思っています。

『スタヒロ』について

今回僕が提案したプランは『スタヒロ』というサービスで、すでにβ版をリリースしています。まだまだ試験段階なので完成品ではありませんが、市場の声を参考にブラッシュアップを重ねていくつもりです。もし、興味があればこちらをご覧いただき、人材登録してもらえると嬉しいです。

次なるステージへ

今回、このような評価をいただけたことはとても嬉しいのですが、ここからがスタートだと思っています。スケッチオーディション「初代優勝者」としての責任もありますし、浮かれていてはいけません。

僕自身は、富山をはじめとして地域社会がもっともっと「クリエイティブ溢れる都市」になったらいいなと思いますし、今後もそのような社会を実現するために必要なアクションや仕組みづくりに携わっていければと思います。

次のステージへ向けてどんどん進んでいきますので、陰ながら応援していただけると幸いです。今後ともよろしくお願いいたします。

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