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【読書録】秘密結社Ladybirdと僕の6日間 喜多川泰


印象に残った言葉

知識っていうのは、風船みたいなもんで、風船の中に入っている空気が知っていること、風船の外が知らないことだとすると、中にたくさん空気を入れて知ってることを増やせば増やすほど、風船が膨らんでいって、知らないこととの境界面が広がっていくんだよ。知れば知るほど、わからないことが増える。

人生の折り返し地点までは、自分の夢のために生きることで、力をつけて、折り返したら、その力を次の世代のために使う……そんな生き方をしなきゃね。そして、そう覚悟を決めると、なんだろう、今までにない気力が湧いてきた気がする。

人生の学びなんてものも、同じようなもんだ。言葉にしては大した事じゃない。でも、同じ言葉を耳にしても、それまでの経験からその言葉が、人生を変えるような衝撃をもたらすこともあれば、「へえ」で終わってしまう奴もいる。

自分たちが、いかに利己的で、甘い夢を抱いているかがわかる。そして、お前もそのうちわかるだろうが、そう考えて、生きているのは、中高生だけじゃない。みんなそのまま大人になって、いつまでも同じことを考えている。心の天秤の釣り合いを考えないで、あまり努力はしないけど、ものすごく大きな成果が手に入らないかなぁって期待して生きている。

朝起きるだろ。そうしたらまず心に決めるんだ。今日だけは、今日1日だけは、負けないし逃げない。今日だけは、自分が手に入れたいものにふさわしいと自分で納得ができる生き方をする。1日が終わるときに、今日みたいな過ごし方をしている奴は、嫌でも自分の欲しい合格が手に入るんだろうなぁと、自分でも納得できる1日にするそう心に決めるんだ。

端から見ると、同じことのようでも、「毎日やる」と決めてやるのと、すべての今日について「今日だけは負けない」と言うのは全く違う感覚だ。そして、自分の使命に燃えて、生きている人はほとんど、こうやって1日区切りでできている」

目標を抱くと、やらなきゃいけない事は当然増える。その増えたやらなきゃいけないことを、我慢しながら、苦しみながら何年も続ける事は、誰にとっても苦痛でしかない。でも、実際に努力を続けて、それを手にするにふさわしい人になった人にとって、それは苦痛ではなかったのかもしれない。なぜなら、彼らは、自分が恋した未来に近づくためなら、やってくる。どんな困難も笑顔で受け入れただろうからな。

感想など


「7人でようやく持ち上がったピアノ」から始まるストーリー。

その中に生きていく上で大切な考え方が散りばめられている。

まずは、自身が得たいものを得るために必死になって毎日を過ごす。
人生を折り返してからは、それを次代のために使って生きる。

言葉は足りないかもしれないけれど、大まかに言えばこんな感じ。


自分自身の人生の時間、日本が歩んできた歴史、そういったことから時間軸長く物事を考えられるので、自分が今どこにいて、何を考え、何をすべきかそっとヒントを与えてくれる。

そんな本だった。


せっかく生きているんだもの、頑張らないと。

今日だけは。

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