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英語ニュースで読む世界の動向 10:麻薬王とカバ

あまりドラマなどを一気見しないのですが、まれにちょっと時間があったりして、好奇心にかられ、どうにもとまらず一気に見てしまうことがあります。

その一つが、こちらです。パブロ・エスコバル -- 悪魔に守られた男。
たしかNETFLIXが一定期間無料という時に契約して一気にみました。

ドラマは結構忠実に再現されていたものでした。あらすじは・・・
違法なビジネスマンだったパブロは、大麻を売ることに味をしめ、アメリカにも密輸し、巨万の富を得ます。そしてなんと、お金にものをいわせて人気を得て、国会議員にまでのぼりつめていくのです。この手の人にありがちなのですが、彼らは絶頂期に彼らなりのよい行いを実行しようとします(裏で麻薬で儲けていますが)。
ただ、次第に化けの皮が剥がされていき、それとともに人格も損なわれ市庁舎に襲撃や、航空機爆破などのテロ行為にも手を染めます。
そして、最後は射殺されてしまいます。

いやついに夢中になってしましましたが、今日はそんな実在の麻薬王のことを延々語りたいのではなく、その忘れ形見が問題になっている、とうお話を紹介します。

パブロは裕福ゆえに自宅に動物園を築き、さまざまな動物を飼育します。
そも多くは、方々へ引き取られていったようですが、今日問題になっているのはそこに残されたカバです。

動物園に最初に連れてこられて1匹のオスと3匹のメスは繁殖し、現在169頭。1993年、パブロが亡くなったあと、輸送に困難だったカバはそのまま放置されたようです。このペースで試算すると、2035年までに1000頭になると。

そこで数をコントロールするために検討されているのが、不妊治療、自然出産、そして安楽死です。動物愛護の観点からは多少問題があるかもしれませんが、生態系や人間の居住区への侵害リスクなどを考慮するとやむを得ないことかもしれないと思います。
ましてや麻薬王の放置したカバ。生まれにして不名誉なレッテルを貼られ、不憫な最後。飼育する人のモラル、大事ですね。

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