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海外で働けるトキシコロジストという研究者の道

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世界の製薬会社の研究機関で働ける海外で通用しやすいトキシコロジストという研究者の道について紹介します。
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#アメリカ転職

海外で働けるトキシコロジストという研究者の道 - 3. 昔は日の目を見ない仕事 今は脚光を浴びる仕事

海外で働けるトキシコロジストという研究者の道 - 3. 昔は日の目を見ない仕事 今は脚光を浴びる仕事

僕はアメリカの製薬会社でトキシコロジストとして働いている日本人研究者です。トキシコロジストは、日本のみで教育を受けた研究者でも世界に飛び出して活躍しやすい仕事なので、興味を持ってくださる方がいればうれしいと思い、トキシコロジストの仕事を紹介しています。今回は、トキシコロジストの重要性がどんどん高まっていることを紹介します。

一昔前の製薬会社では、トキシコロジストは日の目を見ない冴えない研究者でし

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海外で働けるトキシコロジストという研究者の道 - 6. トキシコロジストの書く論文

海外で働けるトキシコロジストという研究者の道 - 6. トキシコロジストの書く論文

研究者にとって自分の研究成果を科学雑誌に投稿することは、最もやりがいのある、達成感のある仕事と思います。今回は製薬会社で新薬の研究・開発に携わるトキシコロジストがどのような研究論文を投稿しているのかを、僕の経験に基づきお話しします。

大きく分けると
1) 開発中の新薬とは関係ない独立した研究論文
2) 開発中止となったプロジェクトからの研究論文
3) 開発中あるいは開発に成功したプロジェクトから

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海外で働けるトキシコロジストという研究者の道 - 7. トキシコロジストが脚光を浴びるINDファイリング

海外で働けるトキシコロジストという研究者の道 - 7. トキシコロジストが脚光を浴びるINDファイリング

僕はアメリカの製薬会社でトキシコロジストとして働く日本人研究者です。トキシコロジストが最も脚光を浴びる瞬間が、INDファイリングをする時です。IND (Investigational New Drug)とは、新薬候補を初めてヒトに投与して効果と安全性を確認するために、アメリカの厚生労働省に当たるFDA (Food & Drug Administration)に研究開発資料を提出して、臨床試験を行う

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