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僕ら

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片隅

世界の片隅にある言葉の断片に

耳を澄ましているんだ

掴めそうで、掴めない

曖昧なカタチに手を伸ばして

伝わりそうで伝わらない

もどかしさを抱いて

世界の片隅にある言葉の断片に

耳を澄ましているんだ

きっと

つながってると信じて

僕らがいた

たしかに、僕らがいた

遠いあの時

僕らは、いつも未来を見て

きっとずっと、僕らのままだと笑い合っていた

撮り残した思い出を並べてみても

通り過ぎた日々は

もう二度と戻ってこない

それは、唯一、たしかなこと

たしかに、僕らがいた

夢を追って、語り合った

僕らがいた

すべては終わって行く

時に残酷に、時に優しく

絶え間ない流れの中で

たしかに、僕らがいた

認め合って、愛し

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宿命

壁に投げつけたトマトが弾けるように

彼の頭は飛び散った。

空からの銃撃、一瞬の出来事

忘れられないんだよ

忘れてはいけないんだよ

それが、命を残せたものの

宿命なんだよ

おじいさんの切ない微笑みは、背負ったものの大きさを物語る

フィクションでなく、目の当たりにした人の言葉は

言い表せない重みで、投げかけられる

今を生きる、僕らに

それを、受け、次へ投げるのが

僕らの、宿命。

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混合色彩

人は生まれてくる時、場所と時を選ぶのかな

答えがどうかは知らないけれど、
僕らは、こうして同じ時を生きている

どうしてこの時を選んだのだろうと考えてみても、眠くなるだけ

それでも、僕らは、たしかに
命のタスキを受け取った走者

意味とか目的とか
大それたものなんて必要かい

希望と絶望と憎しみと喜びと
混ざり合った世界を僕らは今日も走る

もしも君に出逢わなければ
今の僕はいないだろう

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何者でもない僕らは夢を見る

何者でもない僕らは夢を見る

僕らはどこから来て

何になり、そして、

どこへ帰って行くのだろう

何者でもない僕らは夢を見る

それは

この広い宇宙の片隅で

笑い、悩み、支え合い

そして、愛を知る夢

何者でもない僕らは夢を見る

それは

この美しい惑星の片隅で

孤独と絶望に満ち

そして、全てを恨む夢

何者でもない僕らは夢を見る

それは、無限の中の一瞬

それは、幸福の中の不安

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空は、いつも

空は、いつも

東京のサラリーマンが、
ビルの隙間から眺めた空の向こうには

クブチ砂漠の植林隊がいて

ストックホルムの車掌が、
窓から見つめる空の向こうで

グァナファトの坑夫が、
今日も銀を掘っている

空は、いつも

僕らを包んでいて

空は、いつも

僕らをつなげている

サラリーマンが眺めた空が

植林隊の上に広がり

車掌が見つめた空から

坑夫の歓声が聞こえる

空は、いつも

僕らを包んで

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言葉のカタチ

僕らは言葉を使う

言葉のカタチを

観ているかい

僕の言葉は

イガイガしていないかい

僕らの周りにあふれている言葉は

トゲトゲしていないかい

僕らは言葉を使う

言葉のカタチを

観ているかい

受け取った人が嬉しくなるような

美しいカタチの言葉が

僕らの周りに溢れるように

今日も、僕らは言葉を使う

言葉のカタチを

観ていこう

とどまらない時間の中で

ぼくらは、怒りや、憎しみや、苦しみや、妬みを抱えてしまう

暴力をふるう人たちに

暴力で応戦する

怒りは怒りを生み

憎しみは憎しみを生み

暴力は暴力を生み

そして、

世界は悲しみに包まれる

とどまらない時間の中で

今日もまた陽が昇り

降り積もった雪を

溶かし始める

ぼくは、太陽のように

ぼくを赦そう

きみよ、春風のように

きみを赦そう

とどま

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明日は来る

太陽と一緒に

けれど、

その太陽を見られない人も
いるんだね

ぼくにとって

当たり前な今日は

ある人にとっては

迎えたかった明日かもしれない

この無常なる世界

明日が来てくれる

太陽と一緒に

希望の光で

世界を包みながら

あの頃

それぞれ、星を見上げてた

あの頃の通学路の上

目に映るのは、遠い日の景色

ここで、笑い合った

ここで、語り合った

過ぎてきた僕等のカケラは

夜空の星となる

夜風は優しく僕等を包み

あの頃へ運んでくれる

たしかに、僕等が過ごした

あの頃へ

あの頃の僕等が夢見たものは

どんな世界だったろう

もっと素晴らしい世界だったかな

思い描いた夢の世界と違っていても

ぼくは、今を幸せ

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NEXT

きっと、次がある

雨は上がるように

若葉は芽吹くように

たとえ、今が

つらく寒い冬だとしても

次には、春が来る

必ず、春が来る

だから、僕らは生きていける

次があるから

次を信じて