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これから起業する人へ、3つのアドバイス

こんにちは!かとゆみです。
先日公開した「私が法人化したきっかけ」という記事を読んだ友人から、「早く続きが読みたい!」という電話があったので早起きして続きを書くことにしました(笑)。まだ読んでない方は、ぜひそちらの記事からお読みください。

今回はその続編として、0歳児と2歳児をワンオペ育児しながら初年度1,600万円の売上を達成した私が、これから起業する方へ贈りたい3つのアドバイスについてお話しします。経営者としてこれからやっていけるか不安でいっぱいの皆さんの参考になれば幸いです。

①〇〇をしっかり書く

幸いにも保育園のママ友に、税理士事務所で働きながら税理士を目指して勉強している人がいました。彼女に会社設立について相談したところ、事業計画書をしっかり書くようアドバイスを受けました。

法人化なんて考えてなかった当時の私は、「事業計画書とは??」という状態です。そこで、事業計画書について調べてみると、ネットにテンプレートがたくさん転がっていました。そこには、「経営理念」「事業の目的」「将来ビジョン」など、これまで考えたこともなかった項目が書かれていました。フリーランスで翻訳をやっていた私は、「翻訳の仕事をすること」しか考えていなかったのです。

経営0年生の私は、ここで初めて頭を捻って、自分のやろうとしている事業について真剣に考え始めました。そうやって完成した事業計画書がこちらです。


経営理念、事業の目的、将来ビジョン

経営理念:
1.     クライアントの期待を上回る、質の高い翻訳を一貫して供給する。
2.     慢性的な翻訳者不足の解消に貢献できるよう、良質な翻訳者を養成する。
3.     質の高い翻訳を提供するのに必要な適正価格を維持し、価格競争による質と翻訳者の地位の低下を防ぐ。

事業の目的:
フリーランス翻訳者として築いてきた信頼と人脈をベースに、翻訳事業を拡大する。具体的には、信頼できる翻訳者とパートナーシップを組むこと、また新人を育成することによりキャパシティを増やし、大口の案件を受注できるようにする。

事業の社会貢献性:
ワーキングマザーが能力を存分に発揮できる場を提供することで、産後の女性の「有意義な」社会復帰を支援する。

ワーキングマザーの仕事へのストレスを軽減することにより、児童虐待の予防に貢献する。

ベテランの人財が、定年退職後もその才能や豊富な経験を生かして後輩の育成に貢献できる場を提供することで、シニアの能力活用を支援する。

将来的に目指したい方向性:
優秀なフリーランス翻訳者の小規模なネットワークを作り、小さな子供がいても限られた就労時間の中で効率的に働ける相互支援システムを構築する。

育児と仕事の両立に理解のあるクライアントを集める。

10~20年後にクライアント企業を定年退職するベテランの人財を採用し、クライアント企業が求める翻訳者の育成に力を貸してもらう。


10年経った今振り返ってみると、シニアの採用以外はすべて達成していました!最初に事業計画をしっかり立てたことで、目指すべき方向性が明確になり、ブレずにやってこれたと思います。

事業計画書を書くことで、言語化がいかに重要かを実証できた気がします。ママ友には感謝です。ちなみに彼女は無事、税理士試験に合格し、独立して税理士事務所を経営しています。

②〇〇に頼る

フリーランスでも法人でも事業内容は同じですが、「せっかく会社を設立するなら、会社だからこそできることをやろう!」と私は考えました。個人ではできなくて、会社だからこそできることーー私にとってそれは、チームを作って大型案件にも対応することでした。

ということで2つ目のポイントは、「人に頼る」です。

繰り返しますが、当時の私は2人の幼児のワンオペ育児中で、子供がいつ発熱で保育園からお迎え要請の電話がかかってくるかわからない状況。一人では大きな案件を抱えることができず、せっかく打診いただいたお仕事もお断りすることがしばしばでした。

そこで私は、チームを作って大型案件にも対応できるようにしようと考え、過去にお仕事でご一緒したことのある翻訳者さんに連絡をしてみました。すると、彼女のほうも相談したい案件があるとのことで、その打ち合わせに羽田空港へ行きました。

打ち合わせの後、カフェでお茶をしながら、彼女に起業のことを打ち明け、チームに入ってくれないかと打診しました。そうして獲得した初めてのメンバーが、バラク・オバマ氏の自伝『マイ・ドリーム』を翻訳した白倉三紀子さんです。

彼女の加入で一気に事業が加速しました。他にも翻訳者を紹介してほしいと言うと、次々と優秀な翻訳者を紹介してくれたのです。翻訳会社にとって人材は事業の要(かなめ)なので、「持つべきものは同業者仲間」です。

③〇〇を惜しまない

フリーランスと違って、法人では初年度から利益を出そうとするのではなく、「事業を存続させること」を軸に考えることが大事!目の前の利益のことしか考えていないと、初年度はうまく行ったとしても事業は長続きしません。成功している企業は常に、未来への投資をしています。

実際、弊社の場合は、初年度の外注費が900万円を超えていましたが、そのおかげで初年度から事業を大きくして、目標を上回る売上をあげることができました。というわけで3つ目のポイントは、未来への投資を惜しまないことです。

法人化前の収入が250万円程度だったことを考えると、この900万という数字がいかに大きいか分かってもらえるでしょう。利益を優先するのであれば、人に頼むより自分でやったほうが確かに利益率は高くなります。しかし、未来に投資をしない事業はいずれ縮小します。初年度に上げた利益は、未来への投資に積極的に使いましょう(ついつい、もったいないと思っちゃう気持ちはわかるけどね)。

まとめ

これから起業する方に贈りたい3つのアドバイスは、
①事業計画書をしっかり書く
②人に頼る
③未来への投資を惜しまない

です。

指針をしっかり作って、頼れるものは人に頼って、より良い未来のために投資しましょう。皆さんの事業の成功をお祈りしています!





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