ロシア語を勉強してみるの巻
いま、ロシア語の勉強をしています。目標は、ドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』を原典で読むこと。今世のうちに達成できるのかは不明です。まだ、キリル文字(ロシア文字)をなんとか読めるようになり、簡単な挨拶や文法を勉強している程度なのですが、楽しいです。
以前にもロシア語を勉強してみようと思ったことがありました。今から15年ほど前、イギリスに留学していた時のこと。その時通っていた大学の夜間講座みたいなものにロシア語があって、参加してみることにしたのです。ただ、当然のことながら私以外は全員イギリス人。英語すらまだ怪しいのに、イギリス人たちとロシア語で会話できるほどの能力は全くなく、早々に行かなくなってしまいました。
月日は流れ、去年、海外旅行の最後の日程でモスクワに一泊できることになりました。ロシアは短期の観光旅行でも必ずビザが必要なので、生まれて初めて大使館にビザを取りに行きました。物々しい警備が取り囲む大使館で、当たり前のように遅刻してくる係のロシア人の冷たい顔からすでにグッときていました。
アエロフロート航空でもトラブルがありつつ、なんとかモスクワに到着。地下鉄に乗るのには「トロイカカード」というモスクワのSuicaのようなカードがあると便利なので、窓口で覚えたばかりのロシア語「Дайте Tроика карта пожалуйста ダイーチェ・トロイカカード・パジャールスタ(トロイカカードください)」と思いっきりカタカナ発音で言ってみたらスムーズに通じました。この小さな成功体験が今につながっています。ロシアは英語が通じにくいので、ロシア語の発音が下手でも向こうがすぐに英語に切り替えてくることがない。
絢爛豪華な地下鉄、やたらに目につくマルクスやレーニンの銅像、中国人観光客だらけの赤の広場、写真撮影でお金を取るプーチンのそっくりさん、国立図書館前のドストエフスキー像(下の写真です)、適当に入った食堂のぬるいボルシチなど、独特の陰気な雰囲気が、私の心を射貫きました。たった一日の滞在でしたが、忘れられません。というわけで、また、いつかロシアに行くことができる日を夢見て、少しずつ勉強を進めています。
インスタで繋がった外国人に教えてもらった語学学習アプリDuolingoがおすすめです。
До свидания!
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