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【あたしンち】タチバナ家の住むマンションに覚えた安心感

タチバナ家の住むマンションは、漫画では基本的に同じ視点から描かれている。アニメでも漫画と同じ視点で描かれたマンションのカットが多く登場する。

心が少し疲れたときにマンションのカットを目にすると不思議と気持ちが落ち着く。初めてあたしンちに出会った小学生の頃も、今も。

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今振り返ると、小学生の私は無機質な鉄筋コンクリート造りのマンションの1室に対し、母やみかん、父やゆずが住んでいる情報によって親近感を覚えていたのだと思う。そんな親近感をもつ姿が同じ角度から描かれていることに対し、感じていたのはタチバナ家が住むという情報や親近感の不変性。そのため今も昔もタチバナ家の住むマンションの姿から安心感を得ているのかもしれない

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小学生だった昔から少し大人に近づいたかもしれない今、不変的に感じたタチバナ家のマンションが存在している世界のは、時間や季節によって変化していたことに気が付いた、最近。

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ゆずが自身の空腹感に気づく日曜日の朝の空

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みかんが思い出を回想する夏の空

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月を中心に光が波紋のように広がる夜の空

そして作中に多く登場する夕方の空の数々。

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あたしンちの作者であるけらえいこ先生は、何十年も描き続けたタチバナ家のマンションと空模様にどのようなメッセージを込めていらっしゃったのか。今の私にはまだ分かりません。


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