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チームビルディングで疲弊しないための処方箋

自分の所属するエンジニアチームを良くしたいな〜と考えて日々奮闘したりしなかったりしています!なお自分にリーダーやマネージャーといった肩書きはございません!

チームビルディングを主体的にやっていくのはとても大変です。人間相手なので思うようにいかないですし、成果が見えづらいため疲れてしまいます。

私もうまくいかなくて悩んでしまって、何度かメンタルの調子を崩してしまいました。なので自分がこれから同じ理由で不要な気疲れをしないためにも、チームづくりに取り組む上で大切だと思ったことを書き留めておきます。

もし同じようにチームづくりで悩んでいる方がおられたら、少しでも助けになれば幸いです。

チームの課題と個人の課題を区別する

チームビルディングのアプローチのひとつとして、現状チームが抱えている問題を洗い出し、チームでその課題解決に対する具体的な施策に取り組むことでチームを良くしていくことがあると思います。

このときその課題が本当にチームで解決すべき課題なのかを考えたほうが良いかもしれません。例えばサービスのリリースが予定より1週間早まり、テストスケジュールが予定より短くなったという問題があったとします。これはチームの取り組みでどうにかできそうです。

リソースがあればテストのメンバーを増やすでもいいですし、自動化されていないテストがあれば自動化するなどしてテスト時間を短縮できるかもしれません。

この例が適切かどうかはさておき、問題自体はチームの施策で乗り越えられそうな課題に思えます。

一方、あるチームの生産性が下がっているという課題があったとします。ヒアリングしてみると、どうやらこれが何人かのメンバーのモチベーションが下がってることが原因だったと仮定しましょう。そこで課題解決のために心機一転、タスクのアサインをモチベーションが下がっているメンバーが普段やらないものにしてみたりしたとします。

それで解決すれば万々歳ですが、ここで同じメンバーからまたこの仕事もつまらないと不満が漏れたとします。どう頑張っても施策や仕組みで解決できず、こういったことが続くなら課題はチームでの取り組みではなく、本人の考え方や仕事に対する姿勢に問題がありそうです。

これがチームではなく個人の問題というのは当たり前じゃないか、と考えるかたもおられるでしょう。しかし案外このチームで解決すべき課題と個人で解決すべき課題を混同してしまうということが起こり得ます(例があまり良くなかったかもしれませんが)。

混同の結果どうなるかというと、リーダーやメンバーは不必要に気疲れしてしまいます。取り組んでも解決するはずのない課題に挑戦しているも同然なので当然です。なので多少ドライに感じても個人の課題は割り切ってチームで取り組む課題からは切り離すべきです。そして個人の問題に対しては1on1などでどうすれば良いか方針を決めるほうがよさそうです。

感情的にならず数字で評価する

チームをよくしようといろいろな施策をするものの、何せ人間相手なので思うようにいきません。

- チームでやろうと決めた取り組みをメンバーがやってくれない
- なにか話しを持ちかけても乗ってくれない
- メンバーからは不平不満ばかり
- 取り組みがいまいち軌道に乗らない

などなど残念ながらリーダーやマネージャーは落ち込む機会がたくさんあります。メンバーとの温度差を感じてしまい孤独感を感じることもあるでしょう。

そんなときに意識したいのが、あまり感情的にならないことです。チャレンジや取り組みの成功か失敗かではなく、単純にチームビルディングのために打った施策の数に目を向けた方が心が健康でいられるからです。

人は想定したようには動かないし、そうそう変わりはしません。それを理解し、時間がかかることを念頭に置きましょう。そして自分が手を替え品を替え、どれくらいのチームのレベルアップのために行動できたかを評価軸にします。

試した施策の数でもいいし、連続で何日間取り組めたかでもいいでしょう。とにかくひとつひとつの施策に思いを込めすぎず、気楽にやるが長のくやっていくコツです。そうやっているうちにだんだんと、目で見て効果を実感できる施策に気がつく瞬間が来るでしょう。

ひとりでやらない

冒頭にも書きましたが、チームビルディングの成果はなかなか見えづらいものです。そのためやめたくなったり、孤独感に苛まれる瞬間もあります。

だからひとりでやらず仲間をつくることをお勧めします。多くなくても大丈夫です。身近にひとりいれば十分でしょう。困ったときに話を聞いてくれる人、やろうとしたことに乗っかってくれる人。そういった人がひとりいるだけで心がずいぶん楽になります。私も落ち込んでいるときにチームメンバーが気にかけ話を聞いてくれ、とても助けられました。

自分の組織にそんなひとはいないという人もいるかもしれません。そういうときは自分の組織外にも目を向けてみましょう。私は先日チームビルディングの勉強会にオンラインで参加しましたが、悩みを聞いてもらえてずいぶんと気持ちが楽になりました。そういったオンラインのコミュニティを探してみるのもひとつの手です。

おすすめの書籍

チームビルディングのために読んだ書籍でおすすめをひとつ紹介しておきます。人と関わると「なぜあの人はわかってくれないのだろう」という瞬間がありますよね。そんなときの考え方のヒントが書いてあります。短く本の内容をまとめるとするなら、相手の気持ちや立場を考えてみて歩み寄ることの大切さとその効果といったところでしょうか。気になりましたらぜひ読んでみてください。それでは!



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