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OKをもらわないと行動できない人になるな

「お父さんが良いよって言わなくても、失敗してもいいから自分でやってみな。」

最近小学2年生の息子によく言う言葉だ。時と場合によって言い方を変えて、何度も繰り返している。

・チョコ食べていい?
・お菓子食べていい?
・Youtube見ていい?
・おかず残していい?
・テレビ見ていい?

自分で決めろや!!!」って心の中で思ってから、「お父さんはお父さんの意見を言うから、最後は自分で決めなさい」と言う。

時々「お父さんがダメって言ったらどうすんの?」とか意地悪なことも言ってみたり。でもこれは反応を見る限り逆効果。

自分で決めろというと、途端に困りだす息子。僅かばかり、お父さんの意見に背くと良くないことがあるかもと思いながらも、「自分で決めていいんだ」としか思っていない。つまり、お父さんが言ったことの真意についてはよく考えていないのだ。

でもそれでいい。

その理由の一つに、なんでもかんでもOKをもらわないと行動に移せないと、将来困ったことになるかもしれないと感じているから。

怖くて何もできなくなるんじゃないか?

ある程度の道標は子供には必要なのだけれど、一日の流れを早く自分で組み立てられるようになってもらいたい。

両親からいちいちOKをもらってからじゃないと行動できないと、自分で何も考えられなくなってしまう。

それか、子供ながらに「失敗」を恐れているんだろうか?異論はあるかもしれないが、子供は失敗を恐れてはいない。その先にどうなるかという経験値が少なすぎて予測できないからだ。

「OKを出さないと行動できない」
「OKを出さないと怖くて何も出来ない」

これは「このまま大人になってしまった人に当てはまる」ことだろう。つまり、失敗が怖いのだ。ある程度の予測を立てられる大人になったからこそ、失敗が怖い。でも、

失敗を恐れて挑戦しないと成功はやってこない。

失敗を恐れるのではなく、「失敗してもいいからそこから何か分かることがあるはずだ」という視点を、子供には早く持ってもらいたいんだと思う。

お父さんが言ったことの真意は失敗しないと分からない。真意を理解しているお父さん自身、失敗からそれを学んだのだから(笑)

最短ルートは失敗という回り道もセット

子供の成長においては「先人の失敗から学んで最短ルートを駆け抜ける」のはあまりいいと思えない。

これってつまり、子供にこれから起きうる事態を親が予測してアレコレ言うなってこと。

・高い所にある牛乳パックを取ると危ないよ
・皿がテーブルからおちそうだよ
・うどんを頭より高いところまで上げないで

これくらいなら「あ、今から失敗するかもな」と見守るほうが、長いスパンで考えればコスパがいいと思うんだよね。

牛乳パックをぶちまけたり
皿を落としたり
うどんの熱い汁が顔にはねたり

そうやって失敗から色々学んでいくのがいいし、逆にその失敗を抑制する大人の対応は危険とすら思う。

家庭内で起こることならこれくらいの失敗、なんでもないこと。

死ぬまで成長を止めない

ここから視点を大人に移すが、

OKをもらわないと不安で...とか、社会人1年目の新人を教えることになったりするとアルアルかもしれない。

ここですべてのことに「OK!それやっていいよ!」だと、新人の成長はピタッと止まってしまう。

「成長が止まる」って子供とか大人とか関係なしに、怖いことだと思う。

逆になんでも自分で決めて、成功しても失敗してもそれは自分が納得して選んだ道なのだから、1ミリでも成長の余地はある

いくつになってもこれは意識していくべきだと思っていて、「自分で決めてきた過程こそがその人の人生そのもの」だから。



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