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メインキャリアを2つ持つという生き方

これまで一つのキャリアを突き詰めていくと、行きつく先はスペシャリストかジェネラリストの2択だと思っていた。
あとは部下がいるマネージャーなのか、純粋に1人のプレーヤーとして生きるのか。この2×2の4つの選択肢のいずれかくらいだろうと思っていた。

思っていたのだけれど、少しだけ考えが変わった。

ここ数年、一般企業でも副業が容認されるようになり、さらにフリーランス人材も増えて、メインキャリア+サブキャリアといった複数の柱を持つ人が増えてきた。

このように複数のキャリアを同時進行で進めていったとしても、基本的にはサブキャリアはどこまでいってもメインキャリアを超えることはなく、メインキャリアの中で、前述のスペシャリストかジェネラリストの2択に行きつく。

若年層のキャリアであれば、メインキャリア自体がそこまで高く積まれていないので、サブとメインが入れ替わる可能性も往々にある。
しかし、中年層以降になると、十年を越えて培われたメインキャリアが、後から身につけたサブキャリアと入れ替わるには、そこから10年以上かかる。その間、メインキャリアに携わり続けていれば、成長を続けるので、結局のところメインはメインのままで、サブと入れ替わることがない。


そんな風に考えていたのだが、最近読んだ本の中で「メインキャリアを2つ持つ」という考えが書かれていたのを見てハッとした。

これは大谷翔平の二刀流という次元の話ではない。彼の二刀流は前人未踏でそれは偉大なのだけれど、あくまで野球という領域の中の話なので、言うならば、野球業におけるジェネラリストという位置づけになる。

メインキャリアを2つというのは、夏季五輪と冬季五輪の両方に参加したり、考古学者でありながら空挺部隊のエキスパートだったり、それくらい異なる畑の両方で花を咲かせるようなことをイメージしている。

そんな”偉業”はごく一部の限られた人のみに許されたことなのだと思い込んでいたのだけれど、もっと気軽に目指してよいのかもしれないと、なんとなく思い始めました。

それこそ、ビジネスパーソンであり学者とか作家とかっていう人は沢山いるし、難しく考えすぎていたのは自分の頭の固さだったのだと。

もちろん、2つのメインキャリアの火力がどの程度なのかは、人それぞれだと思うけれど、自分で限界を決めてしまわなければ、なんとかなるのかも、と。


まだ具体的なアイデアとしてまとまってはいないけれど、なんだか目から鱗が落ちたような気分。
そう、キャリアの可能性は無限。


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