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ピンポンダッシュと迷惑電話

私が子供の頃に「ピンポンダッシュ」というよからぬ遊びが流行ったことがある。流行ったと言っても、実際にはクラスの中で数人がやっていたという程度なのだけれど。

ピンポンダッシュというのは、誰かのお宅のインターホンを「ピンポン」と押して、家人が対応に出てくる間にどこかにダッシュでトンズラしてしまうというイタズラである。
”誰かのお宅”は、友人の家の場合もあれば、全く知らない他人の家という場合もある。

当時は今と違ってカメラ付きのインターホンは珍しく、また一軒家の場合は、玄関ドアに直接インターホンのボタンが付いているということも珍しくなかった。

今、改めて思い返してみても、ピンポンダッシュの何が面白いのか全くわからない。一部の流行りというのはその魅力や面白さはハマっている当人にしか分からないものだが、客観的にみてただただ迷惑なだけである。


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件の処理水の排水をうけて、日本に迷惑電話をかける”遊び”が中国の中学生の間で流行っているらしい。

記事によると電話をかけた当人たちは「刺激がほしかった」らしいのだが、果たしてどんな刺激を欲しているのだろうか。
日本人の多くは中国語を聞いても理解できないし、ほとんどリアクションもせずに電話を切ってしまうだろう。

相手の顔も見えず、何も得るものもなく、国際電話の通話料金と時間だけが失われていく。


かつてに流行ったピンポンダッシュに、この迷惑電話を重ねてしまった。

日本の政府に他の国の人がどう思うかは、個人の自由ではあるけれど、もっと有益なことに時間を使えばいいのに。

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