AIがAIを取り締まる時代
生成AIの普及によって不適切な広告が増えているらしい。
さらに、それらの不適切な広告をAIが自動的にスクリーニングして検出していると。
なんか、微妙な違和感を覚える。
現在は、(不適切かどうかはさておき)広告を見て、何かしらの購買決定をするのは人間が行っているが、これから先の未来においてはAIによる自動購入機能的なものが今以上に発達すると、広告を生み出すのも、取り締まるのも、購買決定をするのも、全てAIが行うことになり、そのループの中から人間の実態が消えていく。
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虚構と現実のはざまがどこにいったのか。
35年ほど前に発行された「クラインの壺」という小説がある。
バーチャルリアリティを体感できる装置をテーマにしたお話で、現実世界か装置の中の世界での出来事なのか、どちらの世界にいるのか境界があいまいになってあれやこれやするというお話である。
現代においては、大げさな装置なんかなくても誰もが簡単にバーチャルの世界にアクセスすることができる。
前述の不正広告の問題のように、AI同士で完結している出来事は、現実と言えるのか、虚構世界のことなのか。
もはや私にはその間に正確な線を引くことはできない。
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