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給与が見合わない という悩みについて。

仕事の大変さや難しさのわりに、給与が伴っていない。
○○さんより頑張っているのに、給与で報われない。

などなど、働くに付随するお金の悩みを感じること、ありますか?


私にもかつてそういう時期がありました。
自分の業務負担が大きいように感じたり、他の人よりもチームに貢献していると感じていたにも関わらず評価が伴っていなかったり。でもって、給与にも納得できなくなったり。


でも、この感情ってどこから来るんでしょうね?

と、いうのも自分の働きがどれだけの価値を生み出しているかを正確に評価できる人って、意外と少ないと思うのです。

例えば、フリーランスであれば、基本的にはインプットもアウトプットも全て自分ひとりで行うので、売上≒自分が市場に提供した価値と考えられます。

一方で、会社員の場合はどうでしょうか。
例えば営業であれば、売上=自分の価値と考えられるように思いますが、そこには商品開発をした人の貢献もあるでしょうし、会社自体のネームバリューや信頼などもありますし、アシスタントやアドバイスしてくれる上司などの存在もあるため、純粋に自分が提供した価値を評価するのは難しいように思います。

人事や総務といったバックオフィスであれば、尚更です。
会社の利益にどれだけ貢献しているかを具体的に数字で示すことは、けっこう難しい課題だったりします。


自分がどれだけの価値を発揮しているかを具体的に把握することが難しいのにも関わらず、対価が見合っていないと感じるのはどうしてでしょうか?


恐らくは、自分自身の中に何かしらの比較対象があって、それと比較して釣り合っている、合っていない と言ったことを判断しているのでしょう。


大抵の場合は、過去の自分との比較だったり、身近な人との比較だった離します。
例えば、営業成績が2倍になったからといって、収入がそのまま2倍になるということはありませんし、部下の人数が3倍になったからといって、収入が3倍になるということもありません。

感覚的には投下する労力は〇倍になっているんですけれど、対価はそれと正比例するわけではないということですね。


見方を変えると、上手く成果が出なかった際にも、成果がダウンしただけ給与が減るということもあまりありません。(完全歩合制などを除いて)

こんな考え方をすると「頑張らない方が得なの?」と感じてしまう人もいるかもしれませんが、そうではありません。

仕事を通じて得るものとして、給与(すなわちお金)がありますが、実際には経験だったり、知識だったり、信頼できる人との出会いだったり、様々なものを得ることがあります。

或いは、労力と対価が見合っていないと感じた人は、労力を軽くするために工夫を始めるかもしれませんし、より高い評価をしてくれる企業を見つけるかもしれません。

一時的な対価の多少で一喜一憂をするというよりかは、総合的に時間や労力などをどれだけ投下しているかと、お金以外のものも含めてどれだけのものを得ているか、またそれが将来のキャリア(人生、夢、目標)などにどれだけ影響を持っているかという点が、バランス点を見つけるポイントなのでしょう。


現在のお仕事で収入が見合っていないと感じている人は、勢いよく転職などに踏み切る前に、少しだけ立ち止まって考えてみてはいかがでしょうか?



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