いつまでも忘れない過去の思い出にこそ、その人のルーツがある
色んな人の自分探しに伴走するとき、
様々なアプローチにより、その人を掘り下げていく。
入り口として入りやすいのは、
好きなものや嫌いなものは何か。
それはどうしてか。
好きになった(嫌いになった)きっかけは、どのようなものだったのか。
そういったところから少しずつ掘り下げて、
その人が何を大切にしていることを見つけていく。
他にも、
価値観(何を大切に生きていたいのか)をクリアにするために、
長い間、自分の中に残り続けている、
思い出についても拾い上げて、見つめ直すことがある。
忘れられない思い出や記憶というのは、
嬉しかったことや楽しかったことのように
ポジティブなことだったり、
悲しい、寂しい、辛いといったネガティヴなものもある。
いずれにしても、
長い間、忘れずに残り続けている思い出には、
その人の価値観や考え方に対して大きな影響を与えていることがある。
その思い出となっている 体験 をしたときに、
どんなことがあったのか。
起こった出来事に対してどのように感じたのか。
逆にどのように感じたかったのか。
その時の経験があったことで、得られたものは何か。
逆に失ったものは何か。
他に似た経験をしたことはあるか。
そんなことを思い出してもらい、少しずつ掘り下げながら、
今の自分にどんな影響を与えているのかを浮き彫りにする。
このアプローチは、
一回で ハッ と気がつくことは少ない。
時間をかけて、
少しずつ思い出して、
拾い上げて、
繋げて、
その意味を見つめて、
そこに何かの繋がりを感じられるのか。
何度か繰り返すことで見えてくる。
自分の礎の形を知ることで、
より強固に組み上げられる。
自分を縛る鎖を知ることで、
それを解いて、自由に飛ぶことができるようになる。
過去を掘り下げることは、
時として封印されていた嫌なものと対峙することもあり、
体力も気力も消費することがある。
それでも、
その繋がりを見つけることが、必ず未来につながる。
サポートありがとうございます!小躍りしながらキャリア・コーチング関連書籍の購入費に充てさせていただきます。