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バレエダンサーから勝手に学ぶ「伝え方」

GW初日はおバカDayと称して、昼からビールを飲み、1日中ソファの上で過ごしました。妻の方が「私はおバカになる!」と張り切っていたのに、お菓子だ、ゆったりした服だと、マジメに準備してました。
#おバカになるのも難しい

さて、今日はYouTubeのご紹介。
ヤマカイ TV」というプロのバレエダンサーによるチャンネルです。

といっても、私はバレエはやったこともないし、きちんと見たこともありません。大学時代の友人に、昔バレエ習ってましたー的な人が数人いたかなぁ〜くらい。要はバレエに関して完璧な素人というわけです。

では、なぜこのチャンネルを紹介しているかというと、下記の動画がきっかけなのですがYouTubeという一方通行のコミュニケーションながら、とてもアサーティブで意見表明として優れているなと思ったからです。

内容をざっくりまとめるとこんな感じ。

【背景】
“松浦景子さん”というバレエ経験のある芸人さんが、バレエのワークショップを開催したところ、バレエ関係者からたくさんの誹謗中傷が殺到した。
一方で、ワークショップについて肯定的な意見も多数あり、ネット上で議論が広がっている。
【動画の内容】
ヤマカイTVのヤマカイさん(プロバレエダンサー)が、バレエ業界の中の人という立場で、前述のワークショップについて、解説及びコメントしているというもの。

ちなみにこのヤマカイさんについて、バレエダンサーとして、どのくらい凄い方なのかは、私は全く存じ上げません。

ただ、コミュニケーターとしては非常に優れた方だなぁと感じています。その理由はこちら。
①分かりやすい
②客観的事実と、主観に基づく意見を使い分けている
③ユーモアがある

①分かりやすいについて
私はワークショップの件も、バレエ界のことも何も知らず“何気なく”この動画を見ましたが、動画を見終わった5分後にはこのnoteを書けるくらいにしっかり理解ができました。
それは、ヤマカイさんが専門用語などは使わず、簡単な言葉で説明されているからです。

「専門用語を使わない」というのは簡単なようで、実は結構難しいことなのです。
特に何か特定の分野に深く精通するほど、日常的にその分野のことを考え、その分野に関わる人と、その分野のテーマに沿って話すことが多く、世間一般での一般用語や日常会話から離れてしまい、無意識に専門用語が出てしまいます。
専門家が専門用語を使わずに話せるというのは、聞き手の立場に立って考えながらお話しされていることの表れなのです。そういう意味で、ヤマカイさんの話し方というのは非常に素晴らしいと感じました。

②客観と主観の使い分けについて
若手社会人が「報連相」を教わるときに言われることですが、客観的事実と主観的な意見を分けることもコミュニケーションにおいてはめちゃくちゃ重要です。特に「常識的に考えて…」の後に続くのは十中八九、主観です。なぜなら何が常識かは、その人がどういう立場に立っているか、どのような経験をしてきたかによって異なるからです。
ヤマカイさんは「起こったこと」「自身の考え」を分けてお話しされていたので、この点も事前情報がない私がすんなりと全体を理解できたポイントなのだと思います。


③ユーモアについて
真面目な話をするときも、シビアな交渉の場でも、その場に即したユーモアというのはとても有効です。聞き手の緊張を解きほぐしたり、ざっくばらんに話せる雰囲気を作ったり、興味を持たせたり。この動画の中でも、ちょこちょことご自身を引き合いに出しながら、シリアスになりすぎないようなトーンをキープしていたところが、非常に上手いと思いました。


バレエ界の論争については、何が正しいとか、どうあるべきかとかは分かりませんが、話し方という点においては、私自身が学ぶところが多かったので、シェアさせて頂きました。


1つだけ残った疑問としては、何故YouTubeのオススメ動画として「バレエ」が上がってきていたのか。これは天のお告げか?
#アラフォーから始めるバレエnote(完)


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