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システムアーキテクチャから探る生命の起源

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生態系的システムという切り口で生命の起源についての仮説を立てています。システムの中の本質的な構造をつかむことで、現実的に考えらえるシナリオを描き出していきます。
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記事一覧

生命と意識:現象中心の科学アプローチ

生命や意識といった複雑な現象を理解しようとすると、その複雑さと捉えどころのなさに、大きな…

katoshi
2日前
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価値の守護モデル:主観性中心のアプローチ

私は個人研究のブログ記事を書くときに、ChatGPTやGenminiやClaudeといった会話型AIに感想を貰…

katoshi
7日前
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複雑系を生む反復:loop( x = f(x) )の世界

私はシステムエンジニアの視点から、生命や知性について考えています。個人研究として最近の大…

katoshi
10日前
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生命の起源の原理:進化のバブルが弾ける前に

私はシステムエンジニアとしての観点から、生命の起源についての個人研究を行ってきました。無…

katoshi
3週間前
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知能と生命:最小トランスフォーマーモデル

会話型AIや生成AIが話題になってからしばらく経ちます。各社の生成AI開発競争は激しくなってい…

katoshi
4週間前
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役割分担の原理:知性と生命の海の中で

人工知能について考えていると、知性というものがどういったものかということを考えることが多…

katoshi
1か月前
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処理プロセスとしての生物、知能、情報システム

生命の起源についてシステム工学の観点から考える事を、私は個人研究のテーマにしています。 生物の細胞は、化学物質の集合であり、高度な化学反応の連鎖によって生命活動が維持されています。この記事では、化学物質の連鎖を、コンピュータや脳の情報処理と同じように、処理プロセスであるという視点から眺めることで、生物と知能、そして情報処理システムとの類似点を探ります。 ■化学物質のネットワーク 容器に入った溶液の中に様々な化学物質が溶け込んでおり、そこに外から熱や光などのエネルギーが供

マイクロエージェント:進化と知的創造の計算機科学

生命はどのような仕組みで機能しており、無生物の環境からどのように誕生したのでしょうか。完…

katoshi
2か月前
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生命・知性・社会性の共通原理:アイデンティティのネットワーク

生物、知能、社会など、自律的に変化しつつ秩序を形成していく仕組みには、システムとして共通…

katoshi
2か月前
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生命の起源:交換型の自己維持システムの視点

地球上に生物がどのように誕生したのかは、科学が探求している大きな謎の一つです。私たち人間…

katoshi
2か月前
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進化する複雑なシステムの概論

生物や知能は、複雑なシステムを持ち、時間と共に進化していきます。 そこには物理的な身体や…

katoshi
3か月前
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利己的な情報と処理の集合体モデル

社会は複数の個人の集合です。その中で、複数の個人がお互いに様々な形で影響を及ぼし合ってい…

katoshi
3か月前
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生物、知能、社会におけるアイデンティティの役割

私は個人研究として、システムエンジニアリングの観点から生命の起源の探求へアプローチすると…

katoshi
3か月前
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非生物から生物:相転移の獲得能力

空腹時には食べ物を多く食べたくなりますが、満腹になるとそれ以上は食べられなくなります。この時、胃袋に食べ物が入らないということではなく、食欲がなくなり、限度を超えると食べ物を見る事すら嫌になります。 このように、身体における物理的な限界が来る前に、脳やホルモンなどの判断や指示によって、限界の手前に収まるように生物は自らを制御する仕組みを持っています。この仕組みは、身体内の何かが一定の度合いを超えると、欲求などのモードが大きく変化することで成り立っています。 水は高い所から