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「ビジネスを育てるデザイン」セミナーレポート【KADAI INFO協力】

こんにちは。
最近、Vtuber(主ににじさんじ)にはまりだしてYoutube動画をあさるのが趣味なKADAIINFOデザイン長セリナです。

先日12月10日にマークメイザン主催で「ビジネスを育てるデザイン」セミナーが開催されました。

今回のこのイベントはKADAI INFOデザイン部協力ということで、マークメイザンの方に企画ヒアリングをしていただいて開催していただきました。

この記事では「どのような要望を出したのか?」「当日の参加レポート」「感じたこと」をお伝えしようと思います!

セミナー開催まで

今回のセミナーは私がこういうセミナーをしてほしいと伝えたことをきっかけに開催していただきました。

というのも私がKADAI INFOのデザイン長に5月に就任してからずっと思ってたことがありました。

・そもそもデザインとはなにか?をみんな認識しているのか
・デザイン部に入ってくる新人がデザインできるようになるには何を学べばいいのか?
・デザイン部以外に対しても仕事においてデザインの重要さを伝えるにはどうすればいいのか

デザイン長という立場にいて私は何ができるのかを考えていたときに、私が勉強して後輩に伝えていく勉強会をしようと思ったのが最初でした。

最近はわかりやすいデザイン入門書もあるしそれを1冊読むだけでもかなり違うとおもっていたのでその規模スタートでもいいかなと。

「こういうことしたいんですよね、会場を貸してくれますか」とマークメイザンに相談したところ、「そのセミナーをマークメイザン主催でしてもいいですか?」とご提案いただき、ヒアリングしていただくことになりました。

外部の方に講師をしていただけるという願ってもないところに発展し、どうせなら私が本を読んでも得られないような現場の話が聞きたいと思いセミナー案をお伝えしました。

ヒアリングしていただく前に開催してほしいデザインセミナーについてまとめていた資料の一部がこちらです。

0セミナー

デザイン部に入ってきたばかりのような大学生も参加しやすく、勉強中の学生も学びがあるようなものを希望しました。
加えてこのヒアリングしていただいたのが実は8月と少し前で、美男美女SNAPのサイトデザインをすることが決まっていたので、WEBデザインの話もあるとKADAIINFOとしては嬉しいという要望を出しました。

全体的に完全に大学生という立場で考えたときに機会が少ないんだろうなと思ったことをあげたので、実際に現状と要望を聞いていただいて機会を作っていただいて本当にうれしいです。

そこからマークメイザンの方に登壇者を探していただき、鹿児島でデザインの仕事をされているBananaworksの方に”デザインの役割”や”デザインの効果”お話ししていただけることになりました。

本当はオフラインで開催しようと思ってたんですけどね。
鹿児島でデザインに興味ある方と繋がれる場所になると思ったし学生も参加していれば知り合いたいと思っていました。
直前に鹿大でコロナが出てサークル禁止になったことでオンラインでの開催としました。

オンライン開催になったのは少し残念でしたが、当初オフラインで用意した30名定員の枠も応募開始数日でオーバーし、オンラインになったことで増やした20枠も開催数日前に満員となり、結局50名もの参加者が集まりました。

私が聞きたかったお話をみんなも聞きたかったという解釈でいいのかな?めちゃくちゃうれしい。にこにこ!


登壇者Bananaworksさんについて

当日はBananaworksの代表/ディレクターの橋口さんとデザイナーの安藤さんのお二方が登壇していました。

マークメイザンのセミナーとしては珍しく、1階の交流スペースのソファに座っての配信で雰囲気がよかったですね。
マークメイザンの建物の雰囲気まで伝わっていたと思います。

Bananaworksさんはデザインのみを担当するというよりもディレクションから関わる案件が多いようでそういう意味ではKADAI INFOデザイン部のありかたに近い気がしました。

鹿児島マラソンやSATSUMANIANなど鹿児島民の方なら見たことあるデザインもあるのでは?

1.デザインするとは

”そもそも、デザインするとは。”という話から始まったのですがお二方はこうおっしゃってました。

デザインとは、ある問題を解決するために思考・概念の組み立てを行い、それを様々な媒体に応じて表現することである。

デザインする=課題解決

つまり

デザインする=伝えるべきことを正しく伝えること

デザイン部に入ってから私もこれはそうだなと思ったのですが、デザインするときは結局何を載せるか、何を目立たせるか、何を伝えたいかがかなり重要です。

これが描きたいから描くという自己満の自己表現ではなく、プロジェクトの一部として携わったことでこのデザインによって何を伝えなければいけないのかを考えるようになりました。

自己満の自己表現という書き方があまりよくないかもしれませんが、それまで私が高校とかで書くような絵なんて描きたいから描いてるだけでデザインではありませんでした。(描きたくて描いてるのはそれはそれでもちろんいいが今回の話とは違うというだけ)

私が再認識したいところだったし、後輩にも伝えたいところでした。

ここをわからずにデザイン部に入るという選択をする人たちもたぶんいっぱいいます。
いや、最初からわかって入ってくる人なんているんだろうかレベルだし、むしろ学生の第一歩なんてそれでいいと思います。

昔から絵が描くのが得意だったから、何か作るのが得意だった好きだったという簡単に言えばたぶん自分はセンスがあるからと、デザインを勉強し始める人も最初はそんなものかもしれません。

自分も最初はそうだったので。アルバムとか作るの好き。みたいな。

デザインにかかわらない人はなおさらそう思ってるかもしれません。

そしてこうも言ってました。

デザインするとは、「伝えたい量」と「伝わる量」の戦いだ。

いや、これほんとにそうなんだよなとフリーペーパーを作ってるときに一人苦戦してました。

用紙のサイズは決まってて小さい冊子の1ページで伝えられる量は決まってるのに伝えたいことが多くて何を削るかかなり苦戦しました。

全体の色合いや配置を決めるなど通常デザインと思われているところ以上に時間がかかってるだろうなと。

フリーペーパーは企画考えたのもデザイン部だったので伝えたいのもデザイン部で伝えるのもデザイン部だったので自分の判断でものを削れました。

しかし、これがクライアントからの案件だと話は別で、伝えてほしい量と伝わる量はちがうんだ!というその間で試行錯誤しなければいけないんだろうな。

全部目立たせる=全部目立たない

情報を整理して何を目立たせるかを決めるのがデザイナーの一番重要な仕事で、そのためのテクニックが必要。

具体的には、商品紹介のLPページは「どんなキャッチコピーがいいのか」「どんな色がいいのか」「どんな写真がいいのか」「どの数字を使うのか」と考えることがたくさんで頑張って構成を考えても買う判断は一瞬なわけで、その一瞬の判断で私に必要な商品だと思ってもらうためにデザインをしている。

私もデザインに関わっていて思うのは、普段生活していてスーパーで1秒だけパッケージ見てぱっと決めてるような商品もデザイナーさんが何日も何日も試行錯誤して考えた結果これになってるんだろうな、このスーパーの全部が!?すごい、、、と一人で圧倒される瞬間があります。

1つデザインするのにも構成を苦戦してやっぱり改善してやっとできた!!!ってなってるのにそのストーリーが全部の商品にあるんだなすげえ....と。

2.デザインをするときに考えること

そして、そのようなデザインをするときに考えることとしてこうおっしゃってました。

その商品・サービスの世の中での立ち位置(ポジショニング)
      ×
伝えるべきことを正しく伝え続ける(ブランディング)

ポジショニングはわかるけどブランディングという言葉にあまりなじみがなかったので調べてみました。

ブランドに対する共感や信頼などを通じて顧客にとっての価値を高めていく、企業と組織のマーケティング戦略の1つ。 ブランドとして認知されていないものをブランドに育て上げる、あるいはブランド構成要素を強化し、活性・維持管理していくこと。 また、その手法。(Wikipedia)

ほーん、まあ何を伝えるかってことだよねたぶん。

実際にデザインをする前にその商品の世の中の位置を見ることが大事。
競合の分析や会社全体のサービスについて、またビジュアルだけでなくその商品が生まれるまでの背景を調べる。
自分たちの立ち位置を把握したうえで、どういうポジションに持っていきたいのかを考える。

そして、こんなことも。

運営とデザインと立場が違うことでいいこともある。
運営側は商品の背景などに詳しくはあるものの入り込んでしまって見えていない部分や悪い面だと思われている部分もある。
しかし、デザイン側から見るとそれがよかったりすることもある。

一見デザインされていることがよいことだと思われるが、無印良品のようにシンプルなデザインされていないようなものも需要があったりする。

たしかに、この点を目立たせてほしいというクライアント側の意見に、こっちのほうがよくない?と違う視点で見れるのもデザイナーの一つの仕事というか役割なんだろうなと思います。

というか、依頼を鵜呑みせずになんでそのポイントを売り出したいのか、本当にそれでいいのかを考えるようには私も意識しています。

このようにデザインはマーケティングと深くかかわっている。

ECサイトだとなおさらマーケティングの知識がいる。
結果が出ていないときにマーケティングの知識がないと何が悪いのかわからないし、世の中に何が求められているのかもわからない。
マーケティングを知っていれば実店舗なら、お店の入りやすさ?メニュー?BGM?接客?雰囲気?などと改善する点が見えてくるはずである。
なぜいまこういう状況にあるのかという思考は必要である。

マーケティングねえ.....
情報整理をしないといけないのはそうだし、その判断基準にはマーケティング的思考が必要なことはわかっていましたが、はっきりマーケティングが必要と言われると、マーケティング全然詳しくないな。となってしまった。

マーケティングわかればデザインもかなりしやすいだろうな。

マーケティングの知識も持ったうえで大切なこととしてこうおっしゃってました。

何のために、何を作るのか。そもそも作る必要があるのか?という前提についての対話を重ね、デザインし、ユーザーの「好き」を確立する。

前提を疑う

いや、ほんとにそれ大事ですよね。
言われたとおりやってるだけのデザイナーになってはいけないなと日々思います。
思考停止するなああああと言い聞かせてる。

別の切り口で見てくれるのはデザイナーのいいところ。
プラスアルファの求められたもの以上のものを作るのはお客さんにとっても嬉しいことなはず。
デザインだけでなく、それ以外で改善できる部分はないか疑うことも大事。

本当にこう聞くとデザイナーは目に見える表のパッケージだけ作っているのではなく、マーケティングの面でもかなり重要な役割にいるのだなと改めて感じました。

3.デザインの重要性

デザインされていない=何も伝わらない
ばーーっと載っているものは伝わらないしデザインされてないのと一緒。

また、デザインとは見た目をかっこよくするとかおしゃれにするとかそういうことだけではない。
商品をデザインできるだけでは生き残れなくて、その商品をどう使いこなすかまでデザインしないといけない。

具体例としてローソンのシンプルなブランドパッケージデザインを挙げてました。

ローソンのシンプルパッケージは欲しい商品が他と似ていてすぐ手にとれなかった。
当たり前に手に取れるものはデザインされているものである。
しかし、女性的にはポテチとか買いにくいものも買いやすいという利点もある。
しかも家に置いたときの気持ちまでデザインされている。
統一感があるほうがいいという人もいる。
だれをターゲットにしているかによる。
そういう裏の欲求をとらえている。
商品自体がいやなわけではないがそれを買ってる自分がいやというところをとらえている。

ローソンヘビーユーザーなので他人事ではないのですが、結構Twitterとかでも物議をかもしていましたね。

私はあのレベルならまだ一瞬で判別できるレベルなので不便だなとはならないですね。カラフルな安っぽい?わかりやすい?目立つパッケージよりも家の中がおしゃれになった気がするので私はあれでもいいかな派です。

まあでもやっぱ消費者全体を見ると雰囲気以前に視認性の面でどうなのかと思う面はありますが。

自社製品の例もあげてました。

よくできたと思えたのはおしりふき。
普通は赤ちゃんが喜びそうな色や安心安全押しだったりが白のシンプルなデザインにした。
売られている環境やポジショニングを考えた。
実際にアンケートをとり、ぱぱままの実際に使う人に聞くと、「カラフルなものやおしりの写真は食卓などおしゃれなところに置けない。」などきれいなものなものなのにおしりふきというだけでよいイメージがなく、堂々と出せるものがないというアンケート結果だった。

カラフルなパッケージがなぜ多いのか?
店頭販売品はパッケージに情報を全部こめないといけない。
しかし、ECサイトはページに説明があるのでパッケージに全部込める必要がないというところで差別化できた。
ECサイトで発売するということでWEB映えするパッケージにした。
このように売る場所もデザインのポイントになってくる。

なるほど...。

確かに赤ちゃん製品売り場って結構デザインうるさめですよね。

ぱっと目に入る商品ロゴ、しかもすぐおむつだとかわかるような。
商品によっては裸の赤ちゃんの写真が入っていたり。

売り場において商品が選ばれることを目的としているからそうなるんでしょうけど、実際はそれを使うのは家だったり外だったりするわけなのでまたそうなるとどういう目的でデザインするかががらりと変わりますね。

店頭販売とECでのデザインの差もあまり考えたことなかったので確かにそうだなとなりました。

パッケージに全部を込める時代は終わっていくのかなあ、、、
まあ少なくはなるだろうなあ。

4.仮説とペルソナ

そして、仮説とペルソナのお話も興味深かった!

やみくもなデザインは迷子のもと。
まずは仮説とペルソナを設定。

商品の概要だけがあって、装飾だけでデザインしようとすると高確率で迷子になるのでこういうペルソナにこういう価値を届けるとこうなるという仮説を考える。

画像2

このときにスライドに出ていたこの画像は以下のサイトからの引用でしたのでこちらも参考に。

この画像見てもかなりわかるようにかなり細かくペルソナを作ってますね!

私自身、ペルソナは大学の授業で一度やったことがあったので知ってました。

情報学科なのでシステム設計の授業があったのですが、このシステムを使う人を具体的に一人どういう人か決めて、その人が使いやすいようにその人が必要だと思うように設計するというのを学びました。

とても具体的に顧客を想像することでそれまで曖昧だったターゲットが具体的になる。

名前や年齢といった基本的なプロフィールから、よく行くお店などのライフスタイル、性格や気持ちまでも細かく設定する。
ひとことでいうとこんな人、口癖はこう、写真で見るとこんな人物などまで決める。

確かにだいたい20代男性に届けたいとかの曖昧なままでとまりがちですが、ペルソナを考えることでこの人ならこう思うだろう、こう行動するだろうというところまで見えてきますね。

仮説とペルソナを設定するメリットは、
1.最初の1歩が具体的になる
2.デザインがブレない
3.PDCAサイクルが回しやすくなる

確かに。ターゲットが曖昧だとデザインぶれますもんね。

最初にこれだけ決めてるとそのあとがスムーズにいきそう。

PDCAサイクルが回しやすいともありましたが、改善が考えやすいってことですね。

PDCAも塾バイトで教え込まれました。

ターゲットとペルソナではペルソナのほうが設定が細かい。
その人に届くためにはどうしたらいいのかを考える。
ペルソナは一人だがライフスタイルが似てる人は多くいる。
一人に届けるというよりは近しい多くの人に届けるためにペルソナを設定する必要がある。

あと未来レビューという面白い取り込みを教えていただきました。

未来レビューというのを考える。
そのレビューがきたら100点満点だというものを事前に考える。
口調、気に入った点、購入してこうなったというレビュー。
それを考えることで全く見当違いの人たちに売れたとはあまりならない。
そもそものペルソナ自体がしっかりしているのでそんなにずれない。
ECに限らずどの案件でも未来レビューはしている。
それが改善する判断基準にもなっている。

なるほど、こうしたいという狙いを最初にレビュー予測という形で考えるんですね。

面白そう。

デザインに入るまでの過程がしっかりしていると、デザインがブレない。
実際にデザインし始めるまでがめちゃめちゃ長くてもいい。
アウトプットされるまでのインプットがすごい。
手を動かすことよりもマーケティングに時間をかける。

そうあるべきだよなあ。

でも私だったら、その前準備?の重要さと時間のかかりかたはわかっていながらもまだ何も作り始めてないっていうことに焦りを感じそうだな。笑

5.デザインを考える際のフレームワーク

普段やっているという流れをフレームワーク化して紹介していただきました。

1.狙う需要の洗い出し
2.レビューの分析
3.環境の分析
4.戦う場の分析
5.強みの洗い出し

商品パッケージなのかサイトなのかなどで若干変わるそうですが、だいたいはこうだそうです。

【狙う需要の洗い出し】
ターゲットが抱える不満を探し出す

イベントでも街づくりでもなんでもそうだが、基本的なものってなんでももう世の中にあるので、必ず差別化をしないといけない。
自分の商品と似ている商品を使っている人たちがどんな不満を抱いているのかをあらさがしをする。
類似商品のレビューを見て、なにに満足しているのか、何を不満に思っているのか、どういうのが欲しいのかを洗い出している。

市場調査大事。うんうん。

【レビューの分析】
・高評価ポイント
・改善希望点
・注目ポイント

レビュー分析時間かかりそうですねえ、、、
でもやっぱりそれだけ消費者の声は大事なんですよね。
レビューを書くことないからちょっとなじみないなあ。
Twitterに感想書くくらいはするけど。

【環境の分析】
「市場はどうなのか」「新規参入はあるのか」「消費の動向はどうか」「その商品にうってかわるものの動向はどうか」「世の中の動きはどうか」を見る。
SNSで声を拾うこともあるし、ペルソナに近い人の投稿を見たりすることも必要かも。
同世代の友達に聞くくらいでもいい。

ここが全然できてないだろうなあ、私は。
全部やってるとめちゃくちゃ時間かかるだろうし、学生団体内でできるんだろうかとなってきた。

もうここまでくると完全にマーケティングだしなあ。知識がないのもある。

やることいっぱいだ、ひええ。という気になってきました。

6.運営の横にはデザイナーを

客観的な視点でものごとを見ることで、運営とデザイナーがもっと近づき、高い次元で融合できる。

商品開発はどの段階からデザイナーが関わるべきなのか?
最初から入ったほうがいいと思う。
入りながらも客観的な立場にいるべき。
開発側は最初こうしたいと思ったことが50%くらいの実現度になることもあるが、それがデザイナーが入ることによってそのストーリーさえもメリットになることがある。

ということで登壇者二人の意見が一致したとおっしゃってました。

横に置くメリット
1.ストーリーをデザインできる
2.デザイン思考でメリットデメリットを捉える
3.結果的にお互い楽

確かにデザイン思考の人を置いとけば違う視点でものごとを見れる人ができて、商品もいい方向に進めたらクライアントもデザイナーもWIN-WINですね。

7.デザイナーにマーケティング

想像力と提案(改善)力

デザイナーにもマーケティングの知識が必要か?
デザイナーが全員が全員マーケティングができるかといったらそうではない。
コンテンツマーケティングを考える。
商品自体ではなく商品を使った暮らし方を紹介している。
例えば楽天はブログに力をいれている。
ファンを獲得するために売る気なく売るのを目指している。

コンテンツマーケティングという単語を初めて聞いたのでこれも調べてみました。

コンテンツマーケティングとは、対象ユーザーに対して高品質なコンテンツを提供し、ファン化を促進することで多くの収益を獲得するマーケティング手法だ。 もう少し具体的に説明すると「良質なコンテンツを通じて、潜在顧客を見込み客に育て、ファン化することで購買に結びつける一連の仕組み」といえる。

なるほど。生活までを考えてファン化する!

そして、ここで質問も投げて答えていただきました。

Q.デザインを依頼してきた人とのイメージの共有がうまくいかないと認識のずれが生じることがあると思うのですが、デザインをする前のヒアリングで気を付けていることや聞いていることはありますか?

A.ヒアリングだけでなく実際に見てみることが大事。
野菜とかだと生産者はどういう人なのか?
どの写真を使うか?掲載許可をもらったりも必要。
食品だったらリアルな自分の感想を持つこと。
商品でも作る工程とかまで見る。
そのように聞き出すだけでなく実体験を大事にしている。
使用するまでをリアルに想像できるようにしておく。

なるほど~。今は内部の仕事が多くて依頼者にどういうのを作ってほしいのかをヒアリングして、ってことが多かったのでヒアリングして作るものだという考えになってました。

自分の感想を持つこと大事にします。素材だけもらってこう配置すればいいやで終わりたくないですね。

8.変更・改善のタイミング

強みの発掘まで終わってペルソナの設定、仮説の設定をする。

発信してすぐ反応がなくてもペルソナはほとんど変えることはない。
ECでいえば1か月は我慢する。
さすがに販促しているのに1個も売れなかった場合などはもっと早く対応する。

売れなくても、どんな人が来ているのか?どこで離脱しているか?を見て、「ここで離脱しているからお問合せフォームにとばすボタンを置こう」とか考える。
そのようにECサイトなら数字を見ながら作業する。

しかし、細かい設定は、日常的に変える。
大きな設定を変えるのは、半年とかロングスパンで考える。

改善を回すタイミング私も気になってましたがECサイトは効果?反応?があるまでがすぐではないので1か月は待つとのことでしたね。

自分が作ったデザインもそれでよかったのか見直したいなと思ってきました。結局効果があったんだろうか。狙った通りの印象をつけれてるんだろうか。。。

9.ビジネスを育てるために

商品説明で”好感”をもってもらい、
ストーリーや体験で”共感”してもらい、
ビジョンや企業姿勢で"信頼"を得る。

それによって売り上げを押し上げていく。

売り上げは最終的な結果でその経緯をデザインするのがデザイナーができることである。
その商品を買ったことで生活がどう変わるか?
どういう価値が提供できるのか?
を考える。

本当に何度も言うけどデザインってマーケティングと密につながってるんだなあと改めて感じました。

ということでこんな質問も投げてみました。

Q.デザイナーに必要なマーケティングはどうやって勉強しましたか?実際のプロジェクトで補っていくのか本で勉強とかしましたか?

A.実際のプロジェクトという意味ではよくやっているのは「勝手にコンサル」
実際の商品を見て、なんで人気なのか売れてる理由を考える。
その逆もあって、この店はなぜ人がこないのかを考えもする。
正解はなくて、なにか一個でも気づきがあればよいと思ってやっている。

確かに自分たちでやって気づきがあればいいことですね!
それを話し合える仲間が大事な気がするな、これは。

人によってとらえた方も違いそうだし、ということは消費者の持つ印象も違うだろうからね。

そして、本も紹介していただきましたので、リンクを貼っておきます。

Zoomで表紙だけ見せて紹介していたので必死でぐぐりました。笑

いつか読みたいと思ったけど結構いい値段するのもあるのでマークメイザンの貸出本リクエストにでもしておきましょう....

そしてマーケティングの手法としてポジショニングマップのお話もありました。

ポジショニングマップ

スライドに出ていたこちらの図も引用だったので元サイトを参考に。

対極を軸としたマップを作り、市場での立ち位置を考える。個人的にはこれも短大時代にデザインコースに一応程度にいたのでした記憶があります。

素材の準備は可能であれば撮影までする。

そしてラスト質問3問目!(いっぱい答えていただき感謝)

Q.デザインを学びたい学生がまず最初に何から始めればいいと思いますか?仕事を任せる前の研修で何をしたらいいでしょうか?

私たちはデザイン学科などを出たわけではないので実践で学べ!となっていた。
なんでデザインが必要なのかを先に説明してあげるとよい。
私はデザイナーになりたいと思って会社に入ったわけではないので、なおさらデザインの重要性を理解しておらず成長が遅かった。
デザインがもたらす効果や実例を教えると好きになって前向きになってくれる。

先にデザインの必要性を説明してあげたほうがいいということに関してはこのセミナーがその役割をかなり担ってくれたように思います。

もともとはデザインを始めたい学生に向けて必要性を伝えたいと答えていただいたこととまるかぶりなところから今回始まっているし、それをするべきだと思った私の判断は間違ってなかったのではと少し背中を押された気がしました。

また、好きなデザインを自分で真似して作ってみるのもいい。
そして、なんでそのデザインが好きなのか説明してみるのもとてもよい。
あまり普段考えることはないかもしれないが、どこが好きなのか明文化できるようになると、自分が作ったっものに対してなぜこのデザインにしたのか説明できる力になる。

好きなデザインはなんだろうな?
あまりぱっと出ないな.....

うーん、でもデザイン好きだなで買うのはアーティストグッズですね。特に嵐かな。

嵐が好きだから買っているのももちろんあるけど、毎回コンサートごとにテーマがあるし、統一感のあるグッズがたくさん出ます。

ロゴがメインとしてあるけどバッグだったりTシャツだったりポスターだったりどのサイズ、どの商品になってもこの時のコンサートのグッズだとすぐわかるようなデザインになってます。

しかも毎回デザインの雰囲気違うのに毎回かわいいし、なによりアルバムの曲のイメージに合ってるんですよね。

耳からくる情報だけのものを可視化してイメージを揃えるのってすごいなあと。

嵐の今までのコンサートデザインまとめ記事みたいなの書きたいな。絶対面白いな。

コンサートが終わればDVDパッケージもまたその決められた大きさでの紙面デザインが必要なわけだし展開がすごい。

チケット代8000円9000円とかでもグッズを3万とか買うヲタクなのでヲタクの出費はほぼグッズです。

逆に実例出しちゃって悪いけど、HKT48のグッズはイメージカラー黒なのを全然活かせてなくて白黒のくそださグッズなのまじでどうにかならないんですか?Wordで作ったんですか?みたいなのが多い。本当にどうにかして。

もう最近はメンバーにグッズデザイン作らせちゃってるし若い女の子メンバーが作るほうがまだましということになったのか、でもガチ素人だからなんだそのへたくそなイラストは?というグッズもそのまま採用されちゃうのでクオリティあがったかといわれると微妙なんだよな。

ここ数年でこそまだいいが初期は本当にひどかった。HKTが好きでもグッズを買おうとはならなかった。推しグッズを買えば推しも喜ぶし、推しの運営内での評価が上がって選抜入りやすくなるかもとかそういうことがあったとしてもこのデザインに数千円は出せないとなっていた。

あ、ヲタク話が止まらなくなってしまうのでこのへんにしておきます。笑

そして、普段から世の中に出てるデザインの好きなものを手元にとっておく。
日常的にフライヤーをとるのを身に着けろ!と上司に言われていた。
興味なくても手にとっているし、それを案件がきたときに掘り起こす。
自分の引き出しが増える。

あー、それも結構やってる。が、集めておこうという気持ちでとっても全然整理できてないので必要なときに取り出せない。笑

意味ないな。笑


と、ここまでほぼ議事録か?という勢いで書きなぐりましたが、ここで2時間。無事終了しました。

感想

いや、めちゃくちゃよかったな。

っていうのが本当に素直な感想です。

デザイン部の後輩たちも「勉強になりました!!」と言っていたので、今回のことを私も含めて意識して今後取り組んでいければなと思います。

デザイン専攻でもないしデザイナーの下についているわけでもないので、なかなかこういうことを学ぶ機会がないのですが、貴重なお話が聞けました。

お話を聞いて改めてデザインって大変だなとも思ったし、やりがいがある、楽しいことだなとも思いました。

まだまだ発展途中すぎるくらいのKADAI INFOデザイン部ですが、少しずつみんなで成長していきたいです。

とりあえず、ポートフォリオサイトを早めに作りたい、、、

と言いながら目先の仕事に追われてできていない泣

とりあえず最近頑張ってたのは美男美女SNAPなのでぜひ見てください。

人数若干足りてなさげなのでデザインをしてみたい鹿児島大学生いたらぜひご連絡ください。

とりあえず経験的にはデザインツールとか触ったことなくても大丈夫です。触ったことがあれば即戦力としてめちゃ助かりますが。

INFO自体はMTGの見学にいつでも来ることができますし、年中メンバー募集していますので私個人でもいいし、INFOのお問い合わせから送ってもらっても大丈夫です。(もちろんデザイン部以外でも歓迎)

デザイン部のTwitterも作りまして活動と日常をお送りしてますのでぜひ!


ということでとてもためになる話ありがとうございました!!!!

楽しかった!!!!

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