渋谷区の1台あたり27万円学校用パソコンシステムが現代の38式歩兵銃に見えてしまった

渋谷区の学校用PCが1台あたり27万円になってるのは妥当だということをNTTの人が書いていて、その内訳を見たらプロマネとか支援員みたいなサポート人件費がドカンと乗っていて、更に電子黒板とかデスクトップアプリ版オフィスやら教務ソフトやらなんやらがうじゃうじゃ乗っていて、ほらどうです27万くらいになるでしょ、と。

ああ、いかにも日本だなあと思うんです。

手取り足取りのフルサポートで果てしなくコストアップしていく。

ああ、こうやって営業してんだろうなあ、と。

で、外国じゃどうなんだろうと思ってパッと見てみたら、子供用のPCおすすめ一覧みたいなのが出てきて、みんなやっすいクロームブックなんですね。

3万円くらいの。それでもGIGAスクールの要求仕様は満たしてますけど。

渋谷区は全員に動画見放題級のLTEを提供するプランだそうで、それがNTTの人の計算だと1500円/人月だそうですから、それを3年分乗せたら54000円。

ノートPCだけに使えるバウチャーを3万円分配布して

「最低限この性能のものを各自買ってきて。わからなければ渋谷のビックカメラかヤマダ電機行ったら3万円のクロームブック渡すようにしとくから。SIMは学校で配付するからね。セットアップは自力で。学校に問い合わせても知らんしそれくらい自力で。ニンテンドースイッチのセットアップ出来るならノートPCのセットアップ出来るから」

これでも富士通の学校専用耐水耐衝撃防塵の中身は超低スペックタブレットより中身まともなものが配備出来るんですよ。

上からの統制で一糸乱れず完璧に、を追求しなければ。

10万円/人でだいたい何とかなると思うんです。だったらカネのある家は3万のバウチャーに10万載せてゲーミングPC導入してクリエイティブツール山程ぶっこんで、どんどん突っ走らせてやったら良いと思います。子どもを。27万も使えるならセレロン4GBクロームブックより良いのが買えるバウチャーでもええし。大手SIerとその下請けSEの人件費に消えるより、学びの現場にいる子供たちの手元にあるPCのスペック上げないか? 出来ることを増やしてあげないか? カネはそのために使わないか?

だってATOMに4GBメモリにeMMC64GBでWINDOWS10でジャストシステムの児童生徒監視ソフト常駐させるんでしょ。そんなの最低限のブラウジングと作文書きしか出来ないですよ。Scratchでさえちょっと複雑なもの作ったら固まるスペック。こないだ見た。思い出そうよ。富士通の「はじめてのじぶんパソコン」LIFEBOOK LH55/C2とLH35/C2がさっぱり売れずに1年で消えたこと。

これ、どんだけもっともらしい言い訳並べても、やってることは時代遅れの38式歩兵銃を若者たちに持たせて戦争させた大日本帝国陸軍のおっさんたちと同じだからね。敵はM1ガーランド持ってるっての。

ああ、わかってますよそりゃあ。

児童生徒の能力をどこまで走らせるか、どこまで飛び立たせるか、は一番後まわしですよね。限られた予算は大人の顔を潰さないこと最優先で使え。しわ寄せは全部子どもに回しとけ。

無事故。余計なことは一切させない。やりたくても出来ないようなセーフガードをかけておく。そのための最低スペックなんですよね。Atomに4GBメモリのアローズタブにジャストスマイル常駐させた物体で出来ることはほとんど無い。少なくとも稲城五中でそれを触った息子からはそう聞いてます。そんなもの持ち帰ったって絶対に「使い倒す」ことはないですよ。ストレスの塊だから。動画教材とドリル教材の宿題やる以外には使えない。

児童生徒に自由を与えるくらいなら死んだ方がマシ。そういう国ですよね。

国が死んでも良いから、女子供には自由と翼を与えるな。これですよね。知ってた知ってた。

知らんけど。

GIGAスクール仕様書で一括購入って言われてるからしょうがない?

だからこそ、みんな言わないと。

「それは、おかしい!」

みんな物分り良すぎないですか? 


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