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「本音の感情」について

最近、自己分析のワークが付いているタイプの本やアプリが気になり、いくつか試している。

漠然と「このままでいいのかな」とか「もっとふさわしい生き方や暮らし方や働き方などがあるんじゃないかな」というような、不安や現状に対する物足りなさがきっかけになっていると思う。

内容が重複している部分も多く、「自分の価値観に気づくこと」や「本音の感情」や「本当の気持ち」の大切さがしばしば強調されている。

確かにその通りだなと思う。ついつい周りの状況に流されがちだけど自分の本心が、一般的だと思われている価値観にいつも当てはまる訳ではない。

そこで、「自分の本当の気持ちって何だろう」と考え、書き出してみる。それを眺めていると、自分で「本当の気持ち」とか「本当にやりたいこと」だと思っているものですら、今を取り巻く環境にかなり左右されているな、と分かってくる。

例えば最近、私が望んでいることのひとつが「モノを減らしたい」ということだが、これも今の時代の空気感にかなり影響を受けている。「断捨離」とか「ミニマリスト」などの概念が広まっていない頃は、あまりそんなことを思わなかった。

結局、「自分だけの」とか「自分の意思」だと思い込んでいても、実際はそうでもない。風潮に乗っているものにあふれている。

多くの人の中で社会生活を送っている以上は当然のことだし、それが悪いわけでもない。仕方ないし、きっとそんなもの。

だから、あまり肩ひじ張らずに「そもそも自分の考えは、時代に影響されるくらいのもの」ということをきちんと分かったうえで、気持ちと世の中の状況との折り合いをつけていこうと思う。


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