普通のお母さんであることが大変だった。
青信号って止まるんだっけ?と思うくらいに、帰りはどっと疲れていた。
朝、子供2人を保育園に送っていっただけ。
新入園の息子と、年少に進級した娘。
新年度の朝は慌ただしい。
そして、単純に荷物の多さでかなりメモリ食ってる感もある。大量のオムツのストックとか、お道具箱とか。そして、お昼寝布団。
下の子はまだよかった。
娘のときの経験があるし。
でも、年少に上がった娘はわけが分からない。
通園カバンとか指定の手提げ袋やら上靴…何をどこにしまうの…
それから、水筒。
ああ、2歳児クラスまでは、先生がお茶を出してくれてた。たかが水筒一つで、自己管理の入り口に立たされたような気持ちになる。
年少に上がった証である、園指定のスモッグを娘は脱ぎたがらなかった。お気に入りだった。
でも教室では脱ぐのがお約束。
一悶着あった。
遠くに顔見知りのお母さんが見えた。
3人の子供たちをそれぞれ、年長、年少、1歳児クラスへ送っていく。それぞれの年次で朝のルーティンワークは異なる。
さらに複雑なことに、登園時間によって、連れて行く教室も持って行かせる荷物も違う。
園を出たら、息子の初登園について、もう少し感傷に浸るかと思ってたけど、全くなかった。
ただ疲弊していて、とりあえず買い物のため、近所のスーパーへ向かった。
商品の陳列棚の前で立ち尽くしてしまった。
情報量が多すぎてわけが分からない。目が滑る。何が欲しいのかよく分からない。
保育園に2人送っただけなのに。
これ、兄弟同じ園に入れてなかったらどうなるの?
「2人を園に送る」
これって想像していた以上に多様だった。同じ年次でも、入園タイミングによって月齢違うから、悩みもまた違ったり。
通う先も同じ園?別の園?
それから、うちの場合、同じ園だけど、1階と3階。地味に辛い。
多種多様。
双子育ててるわけじゃない。3人ママに比べたら私なんて全然。あと、今妊婦ってわけでもないし。
自分より大変な人を見上げてみればキリがなくて、私なんかが大変なんて言ってられない、そんな気がしてしまう。
「それで大変とか言ってどうすんの?」
そんなこときっと誰も言わないのに。
ああ、大変だった。私は大変だった。
おつかれ私。
喉元過ぎれば何とやら。
この大変さを忘れちゃいけない気がしてる。
もし忘れたら、後に続く人に、「まあ皆通る道だから」とか「何とかなったよ?」とか、優しくないことを言ったり強いたりする気がする。
どうつながるか分からないけど、今日、私が大変だったことは覚えておく。
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