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失業率の悪化は本当にコロナのせい?

東京オリンピックが無観客になってしまいましたね…。
飲食店など多くのお店が時短営業の状態での有観客は無謀だと思っていたので、当然と言えば当然でしょう。
本当はもう1年延期すべきなんでしょうが、そもそも開催決定権はIOCにあるので僕達日本人に選ぶ権利はありません(汗


先日久しぶりに札幌に買い物に行きました。飲食店がかなり閉店していましたね…。
営業している店舗でも看板メニューの単価が安いお店は並んでいて、ある金額を超えると客入りが無いという明らかな傾向があったように感じました。
足元の景気が相当良くないんだろうなぁと感じる1日でした。


失業率と法人税収&DI

上の記事は僕が最近気になった記事を三つピックアップしました。
めちゃくちゃざっくりまとめると、法人税収は過去最高、日銀短観でも全体的には資金繰りが改善傾向、なのに失業率が悪化、といった感じです。
この記事を見た後に札幌のランチタイムの様子を見たので余計に感じました…。

実はコロナで仕事がなくなったのではなく、コロナをきっかけとして雇用を減らすビジネスモデルに移行しているだけなのではないか?


お店にいる人が減った

ここ1年ほどで札幌などの都市圏はもちろん、僕のすむ田舎のお店でも店員さんの数が減っている気がします。

最初に衝撃的だったのが、ユニクロ。久しぶりに仕事用の服を買おうと田舎のユニクロに行くと、対面レジがなくなり買い物カゴをレジの横に置くだけのスムーズ決済ができる無人レジに替わっていました。
その後は地元のTSUTAYA、スーパー、コンビニ…と次々と無人レジが導入されていました。
こうなるとレジ担当の店員さんは仕事がありません。

飲食店でも同じ傾向にあって、注文して食べて帰り際にお会計、ではなく券売機でお会計をしてから食事という流れになりここでも店員さんが要らなくなってきています。
あるいはテーブル毎にタブレットを置いてそこから注文していただく。

おそらく労働人口の少ない田舎ほど、人間の代わりに機械がその仕事をやっていくという流れは強く出ているんだろうなと思います。


会社としてはコロナはとても「都合の良い」きっかけ

日本の法律上、被雇用者を正当な理由無く解雇する事は認められていません。
「機械が替わりにやるから解雇」は基本的には出来ないはずです。しかし、コロナ禍という未曾有の危機に世界が覆われた途端、業績悪化を理由に大量の解雇者が出ている。
でもよくよく数字を見ると業績なんてそんな悪くないんです。
実際、日経平均はコロナ禍に入った当初こそ大きく下落したものの、その後急上昇し3万円を超えました。今は再び下落しているので、いよいよ本当に業績が悪いのかもしれないですが…。

経営において一番大きなコストの一つは人件費です。
少なくともコロナをきっかけとして、機械化が可能な業態・業界ではかけるコストを人から機械へスイッチしているような気がしてなりません。


農業はまさにヒトから機械に替わった産業

 農業は機械に投資をして農業者人口が大きく減少した歴史があります。
余った人は街に出て他の仕事をするようになり、そこから第3次産業が発展しました。
この流れは今も止まる事なく続いています。
農業者人口がどれくらいが適正値なのかはわかりませんが、人口については過去に記事にしてあります。

僕の住む田舎では、40年前と比べると農家一人あたりの生産量は3倍以上になっています。
農家1軒平均5ヘクタールが今や平均15ヘクタールです。生産技術向上で面積あたりの収穫量も増えました。近い将来、1軒平均30ヘクタールがやってきます。


これからもヒトは余る、仕事も減る

僕はこれからもこの傾向はしばらく続くと思っています。なくなる職種がどんどん増えると思っています。
完全失業率は上昇傾向が続き、経済格差は大きくなるのでは?
リーマンショックのような大きな衝撃、本当の意味での「コロナ禍」というのはもう少し先なんじゃないかと思っています。

ヒトが余った先にどう新たな仕事を生み出せるか、が令和の時代なのかもしれません。

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