志望動機が、書けません。
無職になってそろそろ1ヶ月。実家で穀を潰して寄生しているくせに独り暮らしが恋しくて仕方ない今日この頃です。社会問題を体現しているのでいつ取材に来てもらってもオッケーです。面白いことは話せませんが。
そんなわけで、鋭意、とはいかないまでもヨチヨチと就職活動をしています。
出来れば働きたくないけれど、労働力を提供する以外にお金を稼ぐ術を持たないし、お金が無いと生きていけないし、まだもう少し死ぬのは怖いし、というわけで働こうと思っています。あと、独りになりたいし。
その目的のために最初に立ちはだかってくるのが履歴書であり、志望動機です。
転職者の志望動機なんて、
業種に興味が持てそうで、
自分でもやれそうな職種で、
求職のタイミングで募集してたから。
これに尽きる。これ以上でも以下でもない。
労働力がほしい。
提供してもいい。
このマッチングは完了しているはずなんだけど、そこに1つハードルが設定されている。
転職サイトとか、自社HPを見る限り、応募者が集まってなさそうなところであっても、そういう書類はガッチリと求めてくる。
分かってる。
とりあえず、これくらいのハードルを超えてくれる人じゃないと、この程度の文字が書けて文章が組み立てられる人じゃないと、一緒に仕事なんてできないっていう、選考の第一歩だっていうことくらい。
それでもやっぱり。
難しいし、何よりめんどくさい。
要求される字数が多いと、どんどん当初のゴールからそれていくのでもどかしい。そもそも、そんな大したこと考えてないんだから。
「あ、ここでなら働けそう。」
この、感嘆詞と句読点を入れても12文字しかないきっかけから、800字まで膨らませるのはなかなかに大変。長いやつだと1500字もあってビックリした。
これって、小中学生の頃の読書感想文みたいなもので、面白かった、感動した、というやつを『どこが』面白かったのか、『何に』感動したのか、という水増しをして体裁を整える作業と同じだ。
読書感想文であれば、中学時代に市で最優秀賞を受賞し、高校時代には友人や姉の代筆までして図書券をもらったほどの腕前を持つ僕の得意とするところなはずなのに、志望動機は上手くいかない。
だって、半分くらい嘘だから。
そんな大した意志も理想も夢も無いから。
働きたいんじゃなくてお金をもらって生活したいだけだし。働くのなんて嫌いだ。率直に、義務はしんどい。
これ、働くのは嫌いなんですけど、っていう部分を隠さなきゃいけないのが心苦しい。
経験を活かして貴社に貢献する所存ですっていう、選考、採用する側も社交辞令だと分かってるこれを書くのがもうつらい。書きながら、大きな期待をされても困ります、って思ってる。
なんだろうなあ。
基本的には他人も苦手ですし、働くことも本意ではないのですが、労働力を提供して生活をしなければならないので、最低限のことはやるつもりです。人間関係も出来る範囲で円満に作っていけます。給料分の仕事を与えてくれれば、過不足無くそれをこなすことだけは約束します。
くらいで利害は一致するだろうし、勘弁してもらえないだろうか。
もらえませんね。
だからどうにかひねくり出す。みんなこれをスムーズにやってきちんと働いてるんだろうなあ。心から尊敬する。
あ、数人の知り合いに電話してもらって、「この人が面接に来てるんだけど、どう?」っていう確認してもらう他薦方式を取ってもらえれば、外面は良かったので問題なく採用してもらえそうな気はする。そんな迷惑かけるなって話だけど。
あと、虚飾だらけの自己PRも苦手。あれも思ってもないこと書かなきゃならないしなあ。無能なゴミですががんばります、しかない。
まったく、生きていくのは難しい。
こうして入る前に頭と心を使い果たす感じ、入試に似てる。
入るまでが大変で、入ってしまえばこっちのもの、みたいな感じ。もぐりこめれば後はどうにかできると思うんだけどなあ。
そんなことを言いつつも。
こちらとしても『面倒な書類は不要、面接は1度だけ!』みたいな募集だと、絶対離職前提で大量に雇用するだけのブラック企業なんだろうなと疑うから、お互い様なんだけど。
選考が妙に楽な会社は迷わず調べるし。調べたらいくらでも事例が出て来るし。
こんなことならダラダラ書ける。さっさとやるべきことをやれというお話。
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