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僕らの愛するプリン

こんにちは、4月からお世話になっているパーラー大箸の加藤です。
パーラー大箸で大人気の“プリン”
平日でも50個、休日になればその倍の100個は食べられています。
そんな僕らのプリンについては、8代目 折田シズるさんがnoteで紹介しています。

今回は、僕の方から改めてこの人気商品をご紹介させていただければと思います。

プリンの歴史を改めて

日本では「プリン=デザート」というイメージがありますが、発祥国イギリスでは「蒸し料理」のことを指します。

語源は「プディング」からきており、もともとはイギリスの船乗りが考えた蒸し料理を指していました。
ポパイのようにほうれん草を食べるとみんな元気になるわけではないので、一度航海に出ると、船の上では食材を有効活用しなくてならず、野菜や肉の切れ端などを卵液と一緒に蒸した料理を「プディング」と呼んでいました。

イギリスのプディングとは、デザートという位置づけではありません。現在のプリンのような形になったのは、18、19世紀のフランスでカスタードプリンが作られるようになったためです。

プリンが日本に伝わったのは、江戸時代後期から明治初期と言われています。当時は希少な食べ物でしたが、その後庶民の間に伝わり、1960年代には一般家庭でも食べられるようになりました。

かたくて、なめらか。
にがくて、甘い。

まず、スプーンで1口目をすくおうとするとそのぷるぷるのかわいらしい風貌から想像できない“かたさ”に思わずドキッとします。
子どもが親に対して初めて舌打ちをするような、反抗期に入ったことを実感した母親のような気持ちです。

その緊張感のまま1口食べるとなめらかで濃厚。
そのギャップにきゅんです。
こちらからちょっかいを出すと、いつもの笑顔に戻るような、反抗期に入ったとはいえ、中身はまだまだ子どもなんです。

あーよかった。なんて安心していると、カラメルの苦味が後を追ってきます。
これがまたいいんです。
大人になりつつある子どもを見るような、もう少し甘えて欲しい親心。
まだもう少し、あともう少し、甘えてほしいその感情が、また次の一口を誘います。

このプリンを食べ終えた時、我が子の成長を見届けたかのような、”ととのい“を味わえます。

ととのっているのはお客様だけじゃない

パーラー大箸にはいろんなお客様が訪れてくれます。
女子高生からOL、カップルや家族、老夫婦など様々です。
そして、皆さんプリンを食べていろんなリアクションを見せてくれます。
「おいしい!」って素直に口に出してくれる人、食べながらうなずいてる人、目を閉じて味わっている人。
そのどれを切り取っても、すべてが最高なんです。
そして、ある日気づきました。

僕も、ととのはされていることを。

そのひとりひとりの顔が、リアクションが、とてつもなく嬉しくて、心がホッとします。

このプリンが今日も誰かを幸せにしてくれる
そう願っています。

【東京/渋谷】パーラー大箸
東京都渋谷区道玄坂 1-2-3 渋谷フクラス 東急プラザ内
渋谷駅から徒歩2分、ビル内の移動を入れても4分でお店に到着します。

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