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届けて食べてもらって、喜ぶ姿を見たいんだって気が付きました

サービスを経験するうちに、自分の手からお客様に渡ったものをどう喜んでもらうか、コミュニケーションや料理説明を試行錯誤することが、だんだんと楽しくなっていきました。料理は好きだけど、作るだけで満足していたわけじゃなかったんだなと。

自分でやってみて改めてサービスという難しさを感じています。
まだサービスの楽しさを味わうまでの領域には達しておらず、目の前のことに精一杯なのが現状で、その中でも先輩方が、お客様と楽しく会話しているところを見ると、僕も早くあーなりたいなと思ったりもします。

昨日やってて気がついたのは、自分があまりお客様の目を見ていないなあと思いました。
昔から目を合わすことが苦手で、避けて通ってきたところはあるのですが、今回ばかりはそうもいきません。

すべてはお客様に答えがある

のですから、反応を見なければなりません。
そこは意識していかなければならないなあと思います。
どんな顔して注文しているのか、どんな顔して食べているのか、どんな顔して会計しているのか
今日どんなことがあってお店に来たのかを想像することが大事かなと思います。

そして、まだまだ僕の中ではサービスが“仕事“になってしまっていて、機械的な動きになってしまっているなと感じます。

お客様にどう対応するのかではなく、この後にはこれをして、あれをして。と
ベクトルが自分に向きがちです。
お客様は、自分の時間を使ってわざわざいらしてきてくれたのだから、おもてなしの心を常に持たなければなりません。
先日もお話ししましたが、まだまだ愛が足りていないようです。

どんな料理なのかを聞かれることもあります。
最初は、これとこれとが入っていて…みたいな料理に入っているものの話をしていたのですが、私なりに感じた”どんな感じ“かを話したほうが反応がいい気がしています。
サクサクっとやごろっとなどといった言葉を使うとより頷きが深いような気がします。

調べてみたら巷ではシズルワードなんて言ったりするそうです。

業界では当たり前かもしれませんが、僕からしたら新たな発見で、こういった気づきを後からなぜそうなのかという理論づけをしていくことも大事なステップだなあと思いました。

昔、上司が言ってました。
初心忘るべからずとは、一般的にはじめての志を忘れてはならないことを指すけど、本当はそうではなく
慣れたことをそれがあたかも道を極めたと勘違いするのではなく、むしろこの時期にこそ自分の未熟さに気づき、勉強し質問し、自分を磨いていかなければならないのだと

僕も初心忘るべからず、日々精進してまいります。

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