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人との出会い

 メンタルトレーナーと教育カウンセラーの資格取得についてお話をしましたが、僕にとってそれ以上に価値があったのは、資格を取る過程での人との出会いでした。

 まず、メンタルトレーナーの資格を取ること自体、ある人との出会いがきっかけでした。そして、その人と出会うことができたのも、ひとりの人との出会いでした。
 遡ること数年前、進路指導主事を務めていたときのことです。当時僕は、「キャリア教育」と「総合的な探究の時間」の推進を校長から命じられていました。「探究」については、学習指導部でも並行して進めており、校内でも様々な考え方が出ていました。他校の取り組みを調べたり、B社が主催する研究会に参加したりして、自分なりに考えをまとめながらも、何か決め手に欠けると思っていた時に、テキストの営業にやって来たのがOさんでした。
 初めOさんは、学習指導部主任の先生とアポを取り営業をしていきました。その学習指導部の先生が、Oさんの名刺を僕にくださり、僕からOさんに連絡をしたのが、事の始まりです。電話でアポを取り、来校してもらい、お目にかかった時の第一印象は、「軽い感じの人だな」でした。Oさんの年齢が二十代半ばだったということもあったと思いますが、会話全体からそんな印象を受けました。テキスト自体は面白そうな内容だったので、一度検討することを伝え、その日は別れました。
 数日後、テキストを採用するにあたり、色々と相談したことがあり、再度アポを取って来校してもらいました。その時に教員の副業が話題になり、実際に副業をしている先生に会わせてもらえることになりました。さすが、全国を飛び回っていることもあり、たくさんの先生方の情報を持っているな、と感心したのですが、それでも副業のことをそこまで深く話をしているというのは意外でした。最初に受けた「軽い」という印象も含め、このOさんの意外性が僕にとっての大きな魅力でした。
 後日、ある先生とお目にかからせていただき、副業のことやオンラインゲーム陰謀論などを熱く語り合いました。(この時、その先生は大阪から、Oさんは東京から名古屋へ来ていただいたのですから、本当に驚きました。フットワークも抜群に軽い方です。)
 その後、Oさんにはメンタルトレーナーでお世話になるFさんと出会う機会をつくっていただきました。その時のご縁で、Fさんから仕事を辞めることや次のステップについて色々とアドバイスをいただき、退職後にFさん主催のメンタルトレーナー講座に参加することにしたわけです。
 そして、このメンタルトレーナー講座でも、また面白い出会いがあったのです。でも、長くなりそうなので、この話はまたの機会にします。

 これまでもたくさんの人と関わりを持って生きてきました。その中で出会いと呼べるのは、やはり自分にとって何かしら大きな意味を持ったものだと思います。でもそれが、いつどこで大きな存在になるかなんて分かりません。だからこそ、ひとつひとつの出会いを大切にしていきたいと思います。
 そう思うと、教育カウンセラーの講座で聞いた「エンカウンター(出会い)とリレーション(関係)が大切」ということも納得です。

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