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なんで低いの?湯河原の接種率@データを読み解いてみる

6月25日の神奈川新聞に高齢者接種率に関する記事が掲載され「なんで湯河原町の接種率は低いのでしょうか?」という疑問の声をお伺いしましたので調べてみました💁‍♀️

結論を言いますと「誤差の範囲」でしょう。というのが私の見解です。

まず、この「接種率」のデータですが、自治体規模と高齢者人口、高齢化率、ワクチン供給のスピード等、あらゆる要素が絡んだ結果のデータですので、単純にこの数値で一喜一憂はしない方が良い、というのが結論です。

●自治体規模の差
人口が多い都市はそれだけ行政職員の数も多く、処理能力も高くなる(はず)。加えて人口密度が高ければ医療機関も多いため、予防接種をする医師の協力や会場の規模も違う。なので、人口規模が違う自治体で接種率を単純に比較してしまうのは意味はあまりないと考えます。

●高齢者人口と高齢化率の差
では、高齢者の人口が1万前後である自治体で比較をしてみると、南足柄市、葉山町、寒川町、二宮町、大磯町、湯河原町、愛川町、とここら辺であるのですが、この7市町の中で総人口が1番低いのが湯河原町、即ち高齢化率が最も高い。

●高齢化率のダントツぶり
湯河原町はなんと神奈川県内で高齢化率は1位という。そして、高齢者の人口規模が大体同じ7市町での比較に関して言えば、湯河原町の高齢化率はダントツである。7市町でいえば湯河原町の次に高齢化率が高いのは二宮町であり、県内8位。続いて南足柄市の11位。当然、総人口からして高齢者が多ければ、あらゆる意味で接種を支える人の数と高齢者のアンバランスにより摂取率も下がってくると想像できます。

●ワクチン供給量の現状とのラグ
しかーし、この接種率が出されたのは6月22日時点。各自治体の接種の処理速度よりも先に、まず国からのワクチンがまずポチポチと届き始めた(なかなか届かなかった)最初の頃の影響をかなり受けていると言っても良い。6月22日時点で接種をしている方は湯河原でいうと第1段と第2段の方なので、まだ国から町の希望する量など到底届いていない時期だったのであります。

●ワクチン供給量について補足
因みに、新聞に「清川村最高」と書いてあるが、清川村は高齢者人口が1000人ほど、湯河原町の10分の1で、県が出している「ワクチン供給充足率」は県内唯一の100%、当然の結果であります。

という事で、湯河原町の行政執行能力が低いとか、何か不備が?という心配はご無用と考えます💁‍♀️
私個人的には「早けりゃ良いってもんじゃない」という見解です。

それから、ワクチンが届き始めた今、湯河原町は1日の接種可能人数を100人→240人と倍にして接種を進めております。

湯河原町は、前回の投稿にもありましたが、ワクチン接種方法で町民の皆さんのお怒りを買った事など、仕組みを考える事は苦手なのですが、実は、以前の「特別手当給付金」の処理能力は早いなど、執行能力は意外に評価できるところもあるのです。

確実にしっかりと、これから安心できる暮らしを湯河原町の皆さまにお示しするのが行政のお仕事です。引き続き町民の皆さまに安心していただける様、調査いたします♫

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