カフェオレの分離

夜が嫌いで朝を待つ。ぐじゅぐじゅと傷口の開く夜に勝てる日は来ない。月を見上げれば寝違えた首が痛む。ジャックポットに入ったように鳴り響く警報は朝になれば止まると思い続けている。シュレッダーにかけたはずの感情たちは勝手に復元されていく。やり直しだ。どこから朝なんだろうか。うやむやな境界線に溶けていく時間たちに朝だ夜だと色を塗る。

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