気化熱

夏を終わらせようと氷を持って外に出た。ポタポタと手のひらから零れる氷だったものはもう袖を濡らすだけ。ハンカチなんて持ってるはずもなくフラフラと風に頼ってみる。このままズボンを握ることに抵抗があるのは幼稚園から成長していないせいだ。

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