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Dance with the Issueを体感してきました

下北沢の映画館を目指して宮城県の北の端・気仙沼から新幹線でびゅーん。

シモキタ エキマエ シネマ K2

太田直樹さんの紹介で知りました「Dance with the Issue」という映画。

電力というエネルギーの課題について、コンテンポラリーダンスを通して感じる映画。

頭じゃ分かっていることを、もうちょっと深いどこかで感じ直してみる、という感じ。

さらにおもしろいのが、映画の最後に瞑想タイムがついてること。

監督は舞台挨拶で「映画館って暗いし静かだし瞑想にぴったりじゃんと気づいた。全ての映画がこんなのだとヤだけど(笑)20本に1本くらいこんな体験がついててもいいでしょう」と言ってた。

私はすごく気に入ったので、全部の映画にこんな時間がついてたらいいのに、と思った。口に入れたものをもぐもぐ噛んでじわじわ消化する時間。

深呼吸しながら、目は半開き、妻と子どもたちとの日々の暮らしに思いをめぐらす。気仙沼の半島にあるおんぼろ空き家の暮らし。
映画に出てくる郡上の豊かな暮らしを思い出す。福島の光景を思い出す。

夏は草刈りがめんどうで、冬は雪かきがめんどうだ。いなかの暮らしには四季がある。あたりは夜になると真っ暗で、仰げば天の河がいつでも見える。朝は早くから鳥の声がうるさい。

なんだ、気仙沼で割といい暮らしをしてるんじゃんか。もうちょっと丁寧にエネルギーの流れを感じながら暮らしてみよう、と思えた瞑想タイムだった。

田村祥宏監督の舞台挨拶

物事を変えていくには「情」が立ちはだかる、という。
その通りだ。

ただ、いなかは知っている。もう不可逆的なところまで変化は進んでいる。

地元紙の一面。ついにサケが消えた。

分かっちゃいるが、悲観してたら生きていけないから、粛々と畑を耕す。知らないふりをしているようにも見えるが、バイタリティとも言える。

地元紙の一面。子どもも消える。

変化を受け付けない強固なピラミッドに見えるけど。もうすぐ土台から崩れ始めるよ。

息を引き取るように水面に沈むダンサー。目を覆う指をそっと外していく。

次世代の子たちと今、何を共創しようか。

NOW SHOWING. 下北沢の上映は11/23(木)までだそうです。

ぜひ皆さん体感してきてください!
さ、気仙沼に帰ろ。

公式サイト
https://dwi.blackstarlabel.org/

映画の雰囲気がわかる予告編
https://www.youtube.com/watch?v=2KYtQJe0Y4o
体験のイメージがわかる予告編
https://www.youtube.com/watch?v=g3RscIuWUBU

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