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【仲間募集】もし能登プロジェクト


もし能登の高校生が気仙沼の復興の物語を見に来たら、何を感じるだろう。

いま漠然と不安を感じている高校生。復興に無力感を感じていた。
こんど、彼らを気仙沼に呼ぼう。復興は答えのない探究だったと伝えよう。
ここにはきっと将来への糸口があるはず。

もし能登に気仙沼の大学生や高校生が復興のお手伝いに行ったら、何ができるだろう。

あのとき小学生だったわたし。ボランティアの大学生に遊んでもらった。だから楽しかった記憶もたくさんある。
こんどはわたしが能登に行って小学生と遊ぼう。
あのときの大学生にお礼を伝えることはできないけれど、能登の小学生の楽しかった記憶はつくれるはず。

もし能登と気仙沼がつながったら。

地震の多いこの国で、優しい何かが生きざまが、
いつかの被災地に地下水のように脈々とつながる気がする。

「人の生きざまは、人の生きざまをつくる」
能登の青少年の家の所長からもらった言葉。

もし能登プロジェクト、はじまります。

2024年4月


まるオフィスの加藤拓馬です。私たちは、この春、気仙沼の大学生&高校生と、下の2つのプロジェクトをはじめました。

1.もし能登の高校生が気仙沼の復興の物語を見に来たら

2月、能登を訪れた際、現地の方にこう言われました。

能登の高校生を気仙沼に連れて行って、復興のストーリーを見せてあげてほしい。自分たちと似たまちが力強く復興しているさまは必ず彼らのエネルギーになる。

よし!やりましょう、と決意。13年前、全国から応援してもらった気仙沼ならではの「恩のつなぎ方」になります。私も元々はヨソモノですが、復興の支援や予算に生かされて今日がありますので、恩がえしならぬ恩つなぎがしたいのです。

そういうわけで、能登地域の高校生を対象に、夏休みにおよそ2泊3日の気仙沼キャンプを企画します。

まず、気仙沼(出身)の大学生や高校生に声をかけました。

気仙沼の大学生&高校生と第1回作戦会議(3月8日)

気仙沼キャンプで何をする?

  • 気仙沼の大学生&高校生からのアイディア

    • 気仙沼の大学生&高校生が案内する

    • 海で遊ぶ、レクリエーション

    • 気仙沼最大の夏祭り「みなとまつり」に参加する

    • 東日本大震災から復興した街並みや復興までのストーリーを見て回る、人に会う

    • 地元に帰って探究するプロジェクト(マイプロジェクト)のテーマを探す

  • 能登の高校生からのアイディア

    • 星空観賞、花火

    • 肝だめし、恋バナ、枕投げ…

  • 定員は何人?
    1回10名ほど?8月上旬を皮切りに何回か実施する?

NOTORN「高校生能登未来交流会」と出会う

いろんな人に相談したり、紹介してもらったりしながら、能登出身の若者コミュニティNOTORN(ノターン)主催「高校生能登未来交流会」に出会いました。

オンラインで能登の高校生が集まる場に参加させてもらい、3月さっそく気仙沼とのコラボ企画が実現しました。

  • 3月23日(土)20:00〜21:00 オンライン

  • 気仙沼から大学生&高校生のほか、東日本大震災当時高校生だった20代若者をゲストとして呼んで、13年前の経験を共有してもらいながら、能登の高校生(七尾高校)と対話する。

  • 能登の高校生が聞きたいことリスト

    • 若者がどう復興に関わった?

    • 復興の失敗や後悔は?

    • 被災して、どういう進路選択をした?

    • 二次避難を経て人づきあいは変わった?

    • ずっとヒマしてるんですが大丈夫ですか?など

  • 気仙沼の20代からのメッセージ

    • (高校生だった)当時もっとアクティブに行動すればよかった。

    • (高校生だった)当時もっと自分の気持ちを日記に記録しておけばよかった。

    • 復興支援のおかげで普通なら経験できないことも経験できた。これから復興の追い風をチャンスに変えてほしい。

    • これからみんなは(プロアスリートとか以外だったら)何にでもなれるんだよ。

3.11当時のことを振り返って紹介する気仙沼の20代若者「避難所での卒業式を覚えている」

さらに、事前事後のミーティングにて、能登の高校生に気仙沼キャンプの企画相談もしています。気仙沼に来る際はNOTORNの大学生の皆さんが引率役などで協力してくれることに。

北陸中日新聞にも取り上げてもらいました。次回も気仙沼コラボ企画が決定!4月13日(土)20時〜の予定です。

※文字化け部分→「能登の高校生が気仙沼の『先輩』と交流 被災どう乗り越えたか」北陸中日新聞 2024年4月8日

2.もし能登に気仙沼の大学生や高校生が復興のお手伝いに行ったら

1月以降、「能登の支援がしたいです」そう連絡をくれた気仙沼出身の大学生が何人かいました。それを機に、能登地域に復興支援に行きたい気仙沼の大学生&高校生を現地につなぐコーディネートをしています。みんな高校生時代に気仙沼でマイプロジェクトを立ち上げ探究していた、もしくは探究している人たちです。

具体的には、国立能登青少年交流の家が被災した小中学生を対象に企画している「リフレッシュ・デイ・キャンプ」「笑顔キャラバン隊」「リフレッシュ春キャンプ」などに大学生ボランティアとして参加しています。

ファーストペンギン(果敢な一人目)

  • 2月17〜28日に、伊藤夕妃(ゆき/早稲田大学4年当時)がまるオフィスインターン生として能登入り。

  • 国立能登青少年交流の家に泊まり込みで「リフレッシュ・デイ・キャンプ」「笑顔キャラバン隊」などにボランティアとして従事。

左から ゆき・北見靖直所長・わたし
北國新聞 2024年2月28日

7人の大学生

気仙沼の大学生が次々と動き出します。みんな自分自身の13年前を意識して、現場に飛び込んで行きます。「私たちも大学生に遊んでもらったんで」と笑顔でさらっと言います。それは半分使命感で、もう半分は何か楽しいことを共有しに行くかのような感じです。

  • 3月末に、気仙沼出身の大学生7名が能登入り。まるオフィスインターン生の中野愛菜(あいな/尚絅学院大学2年当時)を中心に、国立能登青少年交流の家&国立立山青少年自然の家による「リフレッシュ春キャンプ」にボランティア参加。被災した地域の小中学生らと3泊4日のキャンプを実施。

    • 第1クール 3月23〜26日:大学生2名

    • 第2クール 3月25〜28日:大学生2名

    • 第3クール 3月27〜30日:大学生3名
      ※ 参加者(小中学生)の定員は各クール50名

  • 4月3日(土)に、3クールに分かれて参加した大学生7名による社内共有会をオンラインで開催。「もし能登プロジェクト」発足!

大学生とまるオフィススタッフ

3.仲間募集

もし能登プロジェクトの(当面の)ミッション

  • 1-1. 夏休みに能登の高校生を気仙沼に呼ぶ気仙沼キャンプを企画する。その後のつながり方を考える。

  • 1-2. そのつながりづくりも兼ねて、能登出身の若者コミュニティNOTORN「高校生能登未来交流会」の企画に協力する。

  • 2. 国立能登青少年交流の家とのつながりを大事に、引き続きリフレッシュキャンプに協力する。

体制

  • 学生リーダー:中野愛菜(尚絅学院大学3年/まるオフィスインターン生)

  • 後方支援ファンドレイズ担当:加藤拓馬(まるオフィス代表理事)

  • メンバー:気仙沼の大学生&高校生を中心にオープンに募る

気仙沼キャンプ企画のスケジュールイメージ

  • 4月 企画名(キャンプ名)や企画コンセプトが決まる

  • 5〜6月 気仙沼受け入れ体制づくり/企画詳細が決まる→参加者募集要項が完成/能登に下見に行く?高校生に会いに行く?募集開始

  • 7月 応募者対応&気仙沼受け入れの調整大詰め

  • 8月 気仙沼キャンプ本番

仲間を募集しています

プロジェクトメンバーやご寄付ご協賛を通して応援してくれる仲間を募集しています。

  • 私もプロジェクトに参加したい!と思ってくれる気仙沼や石川の大学生、高校生、ゆかりのある学生

  • 気仙沼キャンプで能登の高校生を一緒に受け入れたいと思ってくれる気仙沼の方

  • 能登地域の高校生につてがあり、気仙沼キャンプ参加者募集を手伝ってくれる方

  • ご寄付ご協賛をしたいと思ってくれる方(主に能登の高校生の旅費を集めています)

  • 助成金などファンドレイズ(資金調達)に関する情報をくれる方

出足が鈍い鈍いと言われる能登半島地震の復興支援ですが、復興は始まったばかりです。今から、これから、まだまだ、動こうと思います。

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