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加藤K 超短編小説 夢

今朝方、こんな夢をみた。
僕は、海外旅行のツアーの最中で、空港の土産物屋さんで物色していた。
商品のコーナーで、魅力的なプラモデルが並んでおりあれもいいこれもいいと迷っていたら、一緒のツアーの仲間が、「もう時間だよ、急ごうよー」と声かけてきた。僕は、プラモデルに執着し「もうちょっと!」って答えた。

しばらくして、気が付くと、辺りには、ツアーの仲間は居なくなり、自分ひとりになっているのに気が付いた。僕は、あわてて搭乗口に駆け寄った。
搭乗口では、一人ひとり、名前を呼ばれて、飛行機に乗り込むところだった。
しかし、自分の呼ばれる番号は、もう過ぎており、慌ててカウンターをみてみると、自分のチケットがありそこには、「再発行不可」というハンコウが押されていた。聞いてみると、一から、手続きしなおさなければ再発行されないとのこと。しかも、事務員に聞いてみると手続きは、英語で行なわなければならないとの事だった。
とてもむりだ~と、青ざめた瞬間、これは夢であることに気が付いた。

僕は、ベッドの上で一息ついて安堵した。
しかし、しばらくして頭をよぎったのは、現在の日本現実であった。
そう、震災、放射能問題に揺れている、現実。それは、逃げようのな現実であった。

そして、僕はまたこう思った。
「これも夢ならばいいのに!」

しかし、一向に夢?!から覚める気配はない。

もうしばらく、この現実という夢で、自分を鍛える必要があるのだよ、なんて神様がぼくにささやきかけているのかもしれない。

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