理由・原因を示す接続詞 「parce que」「comme」「puisque」の使い分け

現在、私が在学しているのはフランスの法学修士2年次への編入を目指す外国人向けのコースである。というわけで、アカデミックなフランス語を身に付けるべく、語学の授業も用意されている。今更遅い感は否めないが、少しでも記憶の定着を図るべく、noteの作成を決意した。

なお、フランスは引き続き外出制限中のため、オンラインで受講。

今日のテーマ

理由・原因を示す接続詞 「parce que」「comme」「puisque」の使い分け

日本語では全て「~なので」「なぜなら~」と表せるであろう。正直なところ、ニュアンスの違いがあるのは漠然と認識していたが、細かい違いまでは把握していなかった。アカデミックな場面では、これらの接続詞の使い方を誤ると読み手に誤解を招くこともあるらしいので、ぜひ覚えたい。

Parce que

・先生の説明は「cause banale pour le locuteur」。つまり、原因はスピーカーのみが知っている場合に使用する。

(例)Je rentrerai tard parce que je dois finir un travail important.

Comme

・先生の説明は「cause connue de tous」。また、「cause universelle, objective」とも言っていた。つまり、全員が誰もが知っている客観的な事実が原因で、それが広く受け入れられている場合に使用する。

・文頭でしか使用されない。

(例)Comme tout le monde est d'accord, oublions le passé.
(例)Pourquoi êtes-vous en retard? Parce que le métro s'est arrêté en raison d'un accident. Et comme ma voiture est en panne depuis la semaine dernière, j'ai dû venir au burau à pied.

Puisque

・先生の説明は「cause connue de l'interlocuteur」つまり、リスナーがその原因を知っている場合。日本語訳としては「~なのだから」という感じか。

(例)Puisque la dernière facture n'avait pas été réglée, l'éléctricité a été coupée.

独り言

Parce que と他の2つの違いはクリアになったが、依然としてComme とPuisqueの境界線が少しあいまい。Commeに関しては、「ほら、知ってるでしょ?分かるよね?」といった、少し念押しのニュアンスもあるような。いずれにせよ、もう少し復習してきちんと整理したい。