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【ChangeNOW】パリのサステナイベントに行ってきました🇫🇷

今回は3月末にパリで行われていたサステナブルに関する一大イベント「change NOW 2024」についてまとめていきたいと思います。

  • Change NOWとは

環境問題を中心とした社会課題を解決していくための具体的なアクションを加速させていくことを目的とし2017年に設立された団体です。主な活動として、私が今回参加した”change NOW 2024”というイベントを運営・主催を行っています。

  • Change NOW 2024

今年のChange NOWはエッフェル塔の目の前に位置する”Grand Palais Ephemere” という会場を貸切り、3日間に渡って行われていました。会場の大きさは肌感覚で幕張メッセの2ホール分程(わかる人にしかわからない・・・)。

会場内では各出展者のブース、ステージ、メディアブース、ネットワーキングエリアなど様々なブースに分かれていました。過去実績によると35,000人以上の参加者を誇る大規模イベントです。それもそのはず、協力企業・団体だけで160以上、ブース出展企業も130社を超えており、常時かなりの参加者で賑わっていました。

*エッフェル塔側のイベント会場内からの写真。エッフェル塔を一望できるとても素敵な会場でした。こんな会場があるなんてさすがフランス。

私は今回もボランティアスタッフとして参加をしたのですが、ボランティアスタッフだけでもざっと70-80名程参加しており、中には毎年参加している人も多く、年に1度のお祭りのようでした。


*開催前日の行われたボランティアスタッフ向けのオリエンテーションの様子。Only-English speakerとFrench Speakerに分かれてスタッフの方が事前に会場を案内して説明してくれました。

屋外ではケータリングの車が7-8台配置されており、食事付きのチケットを購入した参加者が様々な食事を楽しめる広大なスペースが用意されていました。もちろんB to Bイベントなので至る所でネットワーキングしている姿が見受けられ、この食事スペースもカジュアルに色々な人と話す場所として常に多くの人々で賑わっていました。

*屋外のフードエリアの様子。まるでフードフェスティバルのような賑わい。

イベントは大きく3つの構成で分かれていて、一つは登壇者によるトークセッション、出展企業によるブース出展エリア、そしてネットワーキングを目的とした様々なラウンジが用意されていました。

ステージはGarden Stage, Collective Stage, The Nest Stage, Circle Stage, Eiffel Stageの5つに分かれていて、常にどこかのステージでトークセッションが行われていました。装飾もそれぞれユニークで目を引くものばかりでした。

*Collective Stageの様子。座席数も多く一番目を引くステージでセッションによっては立ち見が出るほどの賑わい振り。

私が特に興味深く思ったのは、ブースのカテゴリー設定。16ものカテゴリー・エリアに分かれ其々に該当する企業・団体が自分たちのプロダクトを持ち込み、プレゼンを行っていました。具体的には、Fashion, Education, Mobility, Health, Biodiversity, First Responders, Changing habits, Ocean & Water, Energy, Food & Agriculture, Sport, Inclusion, Circular economy, Accelerate the ecosystem, Global Networks, Cities。First RespondersやChanging Habitsなど、こうやってセグメンテーションしていくのかーと興味深かったです。

其々気になった企業やプロジェクトは別途紹介できればと思うのですが、Hello, Tomorrow と同様に、大企業とのコラボレーションプロジェクトが多く出展しており面白かったです。今回はケリング × ファッションスタートアップ、Microsoftとの共同プロジェクトが多く目立っていました。

正直サステナブルに特別興味関心が深かった訳ではないのですが、先日のHello, Tomorrowと同様にDeep TechもSustainabilityもR&Dへのある程度の資金が重要な領域だということもあり、大学や大企業との協力が必須で、その協力体制を作ることができるエコシステムが存在しているのだなと肌で感じることができました。

2022年に経済産業省が発表した「大学発ベンチャーデータベース」によると、日本の大学発スタートアップは3,306社あるそうですが、投資という面からはまだまだ額が小さく、ユニコーンに育つポテンシャルはあるにも関わらず必要な資金が調達できない、など課題が多いようです。

以前ユーグレナの出雲さんのプレゼンテーションを聴いた際、フランスのエコシステムを成功例として取り上げていらっしゃいましたが、今回フランスのイベントに参加してみて、改めて国全体としてのバックアップはもちろんのこと、其々のセクターの協力体制を鑑みることができ、日本に何が持ち帰ることができるのか考える良い機会になりました。

次にフランスに行くのは5月に開催されるVIVA TECH。ずっと気になっていたイベントなので期待しつつ、次のタームの勉強に挑みたいと思います。


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