中国語(単語)学習のコツ
久しぶりのNOTEである。
間が空きすぎたのでリハビリしながら書いていくことにする。
X(旧Twitter)で、とある方のツイートを見て返信させて頂いたのだが、中国語に限らず語学全般について言える重要なことなので、ここで簡単にまとめておくこととする。
まず第一に、中国語学習(特に単語)において大事なステップは三つある。
1については、多くの中国語学習者が最初につまづくところである。私が留学時代にクラスメートにイギリスから来たジョンスミスというどべたなイングリッシュネームを持つ同学がいたのだが、彼はピンインでつまづいてしまい、一年間ずっと同じクラスで拼音とその発音練習で留学を終えてしまった(笑)
人によっては、その先生が酷いとか思うかもしれないが、私は正しいと思う。中国語の場合、日本語とは違って少しでも発音や声調がおかしいと途端に意味をなさなくなってしまうからである。拼音の基礎ができてないままほったらかしにしていると、いつまでも「使えない」「伝わらない」中国語から抜け出すことはできない。
さらに問題となるのは、自分が正しく発音できないものは、ネイティブが発音したものを正しく聞き取ることができない。つまり、自分の発音が間違ったものであると頭はそれを正しいと思い込んでしまい、正しいネイティブの発音に触れてもそれを正しいものと認識せず、その言葉を聞き取ることができないのである。
2については、1と同様文章で文法めちゃくちゃなものを書く人は口に出す時もそれを元に喋ってしまうため、変な中国語を喋ることになる。
3については、過去のNOTEにも書いたのだが、応用の聞くネイティブがよく使う表現を覚えて、そっから単語数を増やし、表現の幅を広げていくのである。
さて、今日の本題に入ろう。
これである。めちゃくちゃ大事である。そもそも、何事においても何かを継続して行うというのは人間が非常に苦手とすることである。更に外国語の学習となると少しでも進歩した感じがしなかったり、下手なままだと自分に嫌気がさして挫折してしまう。そこはドラマを見て中国語のモチベーションを高めたり、TwitterやWeiboで中国人の方々と交流するというのも一つの手であろう。
重要なのは、買った単語帳を1日何ページみたいな感じでじっくり時間をかけて覚えようとする学習方法は間違いだということである。つまり、単語帳を1回の学習で全部覚えてしまおうという戦略は最初から失敗が見えている。
何故か?
エビングハウスの忘却曲線理論というのをご存知だろうか?
この内容と図を見てもらえればわかるが、人間というのは学習したものでも少しでも時間が経てばすぐに忘れてしまうという理論である。これは私も実体験があり、かなり説得力のある理論だと考えている。
つまり、先述のように、1冊の単語帳を時間をかけて学習してもその学習の過程で時間と共に前に学習した単語をどんどん忘れていってしまうのである。1冊の学習を終えて、2巡目に入った時に、最初に学習した単語をほとんど覚えておらず、がっかりした方もたくさんいるだろう。
筋トレでもそうなのだが、初心者が身体の部位を5分割(胸、背中、腕、肩、脚)にして鍛えても、週に1度しか1部位を鍛えない為、全体的にボリューム不足となり、期待した効果を得れずがっくりきて筋トレをやめてしまう人の事例に似ている。(初心者は3分割で週2回1部位を鍛えるのをお勧めする)
回転率を上げて学習していく上で大事なのは、手で書いて覚えるという作業をやめることである。理由は、音と視覚(目)で覚えた方が、前述の1. 正しい発音と瞬間的に意味を理解することに繋げていくために必要なやり方となるからである。もちろん、手で書いて覚えることも大事ではあるのだが、短期的に大量の単語を覚えるという単語学習の効果を高めるためには、単語帳の学習回転率を高め、それを継続していくという方法の方が重要である。
これを読んでもピンと来ない人もいるかと思うが、実際にやってみて数をこなしていくと私が言っていることはより理解でき効果を実感できるはずである。
久々に書いたのでなんか疲れた。また次回。ゼェーウェー(上海語でさようなら)
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