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通訳案内士(中国語)資格を取得する為に勉強したこと、使用したもの

基本中国語に関しての記事を書く気は殆どないのだが、もしかしたらこういう情報を知りたいという人も1%程いるかもしれないので、簡単にまとめてみる。

ちなみに、通訳案内士の試験は、外国語のみならず、歴史・地理・一般常識の試験があり、特に歴史と地理に関する出題範囲が恐ろしく広く、独学ではどこを勉強するのかなどがさっぱり分からないので、予備校が販売しているテキストを丸覚えするのがよいと思う。(言っておくが、丸覚えする量は膨大過ぎるので覚悟しておいた方が良い。準備期間は少なくとも1年はかかる)

◆ 通訳案内士試験概要

今は口述試験もあるのか、私が受験した当時はなかった。

この体験談、試験当時の緊張感が伝わってきてハラハラドキドキした。結構真剣勝負って感じの試験になっているようだ。

歴史、地理、一般常識については、私はハロー通訳さんの教材にお世話になった。的を絞った非常に良い教材だったと思う。

※私はここの教材を買い、全て丸覚えした。それでも、網羅できていない問題が当日の試験で数問出てくるのが恐ろしい。まじで、試験作っている人の顔が見てみたい。今はアプリとかあって動画で受講も出来るようなので、便利な世の中になった。

ちなみに、私は歴史・地理・一般常識の問題を正直なめていたので、一回目の試験は見事に落ちた(笑)

中国語教材として使ったもの

① 中国語通訳への道

まずは、これ。この本のすごさは中国の「お役人言葉」、それに対応する「美しい日本語」を勉強できること(左ページ中国語、右ページ日本語となっている。なので、シャドーイング教材としても優秀)、通訳案内士の試験でも頻繁に登場する「中国詩」(漢詩・唐詩・宋詩等)を紹介されているところ、通訳者としてあるべき姿はどういったものかなどを1冊に濃縮されているところである。

口語は大丈夫だからと中国語に自信を持っている人でも、この本の内容をすらすら言えるようになるには、かなりの練習が必要となる。日本語でも、日常会話とビジネス会話の違いがあるように、フォーマルな場での中国語はその人の「文化指数」を測るものさしとなる

② 現代中国語成語辞典

私が考える中国語の上級者というのは、成語がすらすら口から出てきて、文章でも書けるというのが一つある。その点、巻末の成語逆引索引は日中の対照表となっており、丸覚えするのには非常に便利である。成語自体の由来や解説は本文を読めばいいし、中級レベルを脱したい人は、まず巻末の成語(4,000語以上あるが)を丸覚えすることから始めて欲しい。成語がすらすら使いこなせるようになると、中国のお役人や学歴の高い文化指数の高い中国人との会話が楽しくなることは間違いなしである。

欠点は、古い本なので新訂版でも在庫が取り寄せとなることか。値段は4,000円近くするが、元は十分取れるので通訳案内士を目指さない中国語学習でも手元に置いておきたい一冊である。

③ 人民網/人民日報

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https://paper.people.com.cn/rmrb/html/2021-08/10/bs.D110000renmrb_01.htm

お役人言葉に触れるのはこれが一番。べたではあるが、私は昔ここの文章を声に出して読みながら反復練習した。

④ CCTV新聞

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見て、聴く、という練習ツールとしてこれほど便利なものはないCCTV(中国中央電視台)。CCTV-1の新聞(ニュース)は良い学習素材となる。勉強の合間にCCTVをタブレット等で見る、というのも息抜きにも良い。

⑤ 日本を外国語で紹介する為の本

これも結構重要。口述試験が行われるようになってからは更に重要性が増したかもしれない。Amazonでも色々な本が売られているので、自分に合う本を探されるのもよいと思う。

もちろん、「中国語通訳への道」でも、この手の分野は紹介されているので、それプラス何か1冊買われる感じでよいかと思う。

また、日頃から普段の生活で自分の眼に入ってくるものを瞬時に中国語で話せるようにシャドーイングの練習を日頃から行っておくことをお勧めする。(コンビニとは?何が売っている?どんなサービスを提供している?等)ある程度のレベルになると、特に準備無しでもぱっと喋れるものだが、そのレベルにない人はシャドーイングはしつこいぐらい練習した方がいい。

※ちなみに、私が当時受験勉強をしていた際の各分野の勉強割合は下記のような感じ。今は、これに口述試験対策が必要か。
◆地理・歴史・一般常識:中国語 6:4もしくは7:3の割合
◆地理:歴史:一般常識:4:4:2の割合


通訳案内士を取得した後のメリットとデメリット


折角なので、私が思う資格取得後のメリットとデメリットについて簡単に書く。

<<メリット>>
◆国家資格取得という箔がつく
◆就職に有利になる(かも)
<<デメリット>>
◆一般旅行客(中国人)は中国からガイド(謎の免税店からのキックバックがある為コスト安い)が付いてくるのが一般的の為、観光でのガイドの仕事はまずない
在日歴が長い中国人、台湾人に仕事がまず降られていくことが多い為、駆け出しのぺーぺーには仕事が殆どまわってこない
◆仕事で来る話は中国共産党のお役人の視察ツアーが多く、総じて7日〜14日という日程が多く、サラリーマンには無理。

私の場合、デメリットが多く、仕事にありつけるような感じではなかったので、脱サラしてフリーランスで食っていくという夢は資格取得後すぐに打ち砕かれた。なので、未だにサラリーマンをやっている(笑)



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