未経験からエンジニアへ。入社3ヶ月間でできるようになったこと。
本記事はバカン (Vacan) Advent Calendar 2019 1日目(12/1)の記事です。
◇
こんにちは、きゃしいです。
株式会社バカン(Vacan, Inc.)でソフトウェアエンジニアをしています。
異業種でどちらかといえば機械系のエンジニアをしていた私が、
バカンに入社し、初めての東京でWebエンジニアとして働きはじめてから、早いもので3ヶ月がたちました。
これまで関西を離れたことがなく、東京に行くなんて考えたことがない。
初めての転職、東京への引っ越し、これまでの専門性を捨てた職種チェンジと、今年は自分にとって大きな転機であり、挑戦でした。
3ヶ月前の自分は、未経験で入社して、果たしてまともに仕事ができるのか?スタートアップの勢いに私がついていけるのか?と、とても不安だったのを覚えています。
この記事では、未経験枠エンジニア第一号としてバカンに転職してから、3ヶ月でできるようになったことについて、手元のノートをめくりながら振り返ってみたいと思います。
未経験だけどWebエンジニアになりたい、スタートアップに入社してみたい、でも自分にできるかな・・・?と不安を抱えている方にとって、少しでもイメージがわいたり、気持ちが軽くなるような記事になればいいなと思います。
また、ベテランエンジニアの先輩方にも、駆け出しエンジニアはこんなところでつまづくんだな、こんなことを考えているんだな、と、温かい気持ちで読んでいただけると幸いです。
今の仕事内容について
➖
はじめに軽く、今の私の仕事の話をします。
株式会社バカン(Vacan, Inc.)は、飲食店やトイレなどのあらゆる空き状況を集めて提供する、プラットフォームづくりに取り組む会社です。
実際に、ショッピングモールや駅など人が多く集まる施設のWebサイト、デジタルサイネージなどで、どこのトイレが空いてるか?どこの飲食店が空いてるか?という情報を提供しています。
他にも、会議室、貸切温泉などなど多様な施設の空き状況を配信しています。(とても便利!)
私は、ここでソフトウェアエンジニアチームに所属し、サービスのバックエンド〜フロントエンドまで幅広く経験させてもらって、今は主にバックエンドの開発に携わっています。
どうしたらもっと便利に、もっと安定的に、もっと効果的に、空き状況を表現できるか、日々チームで議論し合いながら、サービスの改善・新機能の開発に取り組んでいます。
3ヶ月でできるようになったこと
➖
Githubや各種ツールを使えるようになってきた
バカンでは、ソースコードの管理にGithubというバージョン管理システムを使っています。
入社前にもGithubの存在は知っていて、自分で調べて使ってみたこともあるのですが、いまいち使い方がぴんとこなくて諦めてしまっていました。
でも実際の業務の中で使い方を丁寧に教えてもらって、Githubってなんて便利なんだと思うようになり、自分のGithubアカウントにも少しずつ草が生ええるようになりました。(下図)
入社前、『ファイル名_日付_最新版』ファイルとか、『途中経過』フォルダに何でも放り込んで自分流バージョン管理してた日々は、今となっては地獄だったなと思います。
たかがツールされどツール。
使えるかどうかで、開発や勉強の効率が大きく変わってきます。
Githubに限らずIDEなど他のツールやプログラムの書き方ひとつ、実際に使っている人が近くにいる環境で、自分で使いながら使い方を覚えていくことが1番の近道なんだなと改めて感じました。
↑入社した9月から、contributionの数を表す緑色が増えてきて(=草が生えてきて)うれしい…
(余談ですが、土日しっかり休んでることもわかりますね)
◇
新しいAPIをひとつリリースできた
入社当時、APIってなに?状態だったのですが、入社2ヶ月後にまるごとひとつAPIをつくってリリースすることができました。
はじめはペアプログラミングで、先輩につきっきりになってもらいながら初めてのエンドポイントをつくりました。
そのあとは、他のソースコードを参考にしたり、他の人に聞いたり、コードレビューをしてもらったりしながら、なんとか完成させることができました。
とはいえ、ドキュメントができあがった状態で取り組みはじめ、多くの人に支えられて見よう見まねでつくったAPIなので、自分ひとりの力によるものではありません。
それでも、実際に画面上に仕様通りの機能ができあがって、その裏で自分のつくったAPIが呼ばれてるんだと思うと感慨深かったです。
API1個つくったんだよ〜すごいね!と、みんなに祝ってもらえたことも、エンジニアとして一歩踏み出せたような気がして、小さな自信と自覚が芽生えました。
ざっくりとした補足(自己解釈です)
APIとは:
Webサービスの裏側で、ソフトウェアどうしをつなぎ、機能を連携するための窓口、実際にはプログラム群?言葉で表現するのは難しい。。。つくってみてやっとわかってきた気がする。
エンドポイントとは:
Webページからバックエンドへのリクエストの問い合わせ先、住所みたいなもの。ここを窓口に、データベースやバックエンドの機能とつながっている。
◇
不具合発生…その対応、共有を通して、自分のつくったものの責任の大きさを実感できた
初めてつくったAPIは、本番リリース、お客様への公開と、スムーズに進んだように見えました。
しかしある日、本番環境でいくつか不具合を発生させてしまいました。
リリースした当初は、その責任の大きさについて正直あまりよくわかってなかったと思います。(ごめんなさい、、、)
でも実際に不具合が起きて、それが自分のつくったAPIが原因だとわかったとき、画面の先にこれを使っているお客様がいること、自分がつくったものの責任の大きさを実感しました。
このときの不具合の原因調査、その後の共有を行う中で、自分の未熟さを痛感するとともに、
このときこういう気持ちで実装した、こんなことで悩んだ、ということが走馬灯のように蘇り、頭の中で断片的だった知識がつながっていく感覚がありました。
この経験があったから、この書き方をするとこんな問題が起こりそう、フロントエンドへのインターフェースはこうした方がいいんじゃないか?など、プロダクト全体のことを見通しながら、少しずつ自分で考えられるようになった気がします。(まだまだですが^^;)
不具合やバグはできるだけ出したくない。でも、バグを完全にゼロにするのは不可能だと言われています。
そこで、うやむやにしないで原因と対策を明確にする。
そうやってひとつひとつ乗り越えることで、エンジニアとしてもチームとしても強くなるきっかけになる、ということをひとつ学びました。
もうひとつ、今回の不具合で個人が責められることは全くありませんでした。
本当にいい会社、チームメンバーに恵まれたな、と感謝の気持ちでいっぱいです。。。
◇
組織づくり、プロダクトづくりの議論に、自分の枠を超えて首を突っ込んだり手を挙げられるようになった
弊社では、社内のコミュニケーションツールとしてSlackが使われていて、チームの枠を超えてすべてのチャンネルがオープンです。
プロダクトのことやビジネスのこと、組織のこと、経営のことに至るまで、誰でも議論の過程が追えるし、口を挟むことができます。
はじめはちょっと遠慮していたけど、気になったことにコメントしてみたり、思いついたことを発言したときに、みんながコメントやスタンプで反応して受け入れてくれて、だんだんとみんなの前で発言する勇気が出るようになりました。
今回のAdvent Calendarの企画も、自分で手を挙げて、企画を任せてもらうことになりました(ドキドキ)。
対面でもSlackでも、特に自分の領域外のことについて、自分の意見を伝えることは勇気がいります。
自分がこんなことを言うのはおこがましいんじゃないか、自分にはまだ早いんじゃないか、と躊躇しそうになりますが、自分から発信しないと伝わらないし、待ってても機会は降ってこない。
指示や仕事を待つんじゃなくて、今なにをするべきか自分で考えて、自分から周囲に働きかけていく姿勢を持とう、と、ここ1ヶ月くらいで考えられるようになってきました。
(しかし気づいたら指示待ちになりがちなので、今後も気をつけなければならない点ではある。)
まとめ
➖
この3ヶ月はとても濃く、新しい知識や学びがとてつもなく多く、毎日くたくただったけど、振り返れば毎日ワクワクドキドキしながら仕事ができてとても楽しかったです。
自分でも、この3ヶ月で思っていたよりずっとコードが書ける&読めるようになった気がするし、少しずつ深いレイヤーでプロダクトづくりに関われるようになってきた気がします。
しかし、当然ビギナーチケットは徐々に使えなくなり、未経験だからという言い訳はきかなくなってきます。
これからの3ヶ月は、自分もひとりのエンジニアとして、チームの一員として、この人に任せて大丈夫と信じてもらえるような仕事ができるようになりたい。
まだまだやりたいことやできるようになりたいことはいっぱいあるので、今後も歩みが止まらないようにチャレンジし続けていきたいと思います!
◇
長いポエムになってしまいましたが、最後まで読んでいただいてありがとうございます。
今後も、バカン (Vacan) Advent Calendar 2019 は続きますので、ぜひお楽しみに!
参考リンク
・株式会社バカン(Vacan, Inc.)
・バカン (Vacan) Advent Calendar 2019
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?