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読んだことを忘れたくない あるいは読み返したくなるはずのお話

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活字の海を波乗り中に見つけたお気に入りの記事を残しておく自分用の文集。本棚の片隅に並べて、その背表紙を眺めているだけで申しぶんのない時を過ごせるような小さな出会いの積み重ね。
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2021年9月の記事一覧

田んぼを見て思い出した、5歳くらいの無邪気な自分

田んぼが一面に広がる場所へ行った。 目的地は田んぼではなかったが、目的地周辺が田んぼだらけたった。たぶん刈る寸前で、米の粒がはちきれんばかりにふくれていて、密集していて、見事に「頭が垂れている」状態になっていた。 歩くのがおぼつかない子どもみたい。2歳くらいのときって、好奇心旺盛だけど頭が重くてトテトテ歩くから、いつ転んでもおかしくないように見える。本人は至って真剣だけど、こちらから見てるとハラハラする。まあ、だから愛おしいともいえる。 そんなことをぼんやり考えていたら

ビジネス書を100冊読むより『戦争と平和』を1冊読んだほうがいい #2 だから古典は面白い

ステイホームで盛り上がる読書ブーム。でも、流行りのベストセラーばかり読んでいて身になるのでしょうか? 無類の読書家として知られる経済学者の野口悠紀雄さんが勧めるのは、古典を読むこと。著書『だから古典は面白い』には、トルストイ『戦争と平和』、シェイクスピア『マクベス』といった名著から、仕事や人生を学ぶヒントが詰まっています。本の読み方がガラリと変わること請け合いの本書より、一部をご紹介しましょう。 *  *  * 「高価な宝石」より価値がある『戦争と平和』は、1863年から

超フェアな世界でも、格差は勝手に生まれる

格差の原因は「誰かの搾取」であると、一般的に思われています。 ところが、仮に「誰も搾取しない、誰も不正をしない世界」を作っても、格差は消えないかもしれません。 いくつかモデルを作って実験をしたところ、面白い結果が出たのでメモ。 ・全員の能力が平等 ・全員の初期財産が平等 ・全員のチャンスが平等 この条件下で2種類のモデルを作って、シミュレーションをしてみました。 モデル1: サイコロを振って出た目だけスコアが増える モデル2: コインを投げて表だったらスコアが2倍

彼女はいつだって履き心地の良い靴を履いてる

友人がいます。 彼女とは中学生の頃からの仲ですが、当時から他の人とはどこか違うなぁ、よくわからないけど良いなぁ、と思わせる人です。 12歳で出逢った時から変わらず、私の憧れの人です。 彼女には、どんな人とで仲良く出来るという特技がありました。 クラスのカースト上位のギャルとも喋るし、スポーツ集団の格好いい男の子とも喋るし、テストで上位を独占するIQ高めの集団とも喋るし、かと思えば私のような地味なオタクとも喋ってくれる、特異な人でした。 彼女のすごいところは、他人に執着しな

社会という枠から外れて【無職になって気づいたこと】をまとめた記録。

最後の職場は2年半務めたアパレルの会社で、特にすっごく仕事が嫌いだとか、会社が嫌だとか、そこまでマイナスな感情はなかったけれど、 このままこの会社で時間を潰し続けることがどうしても許せなかった。 だから私は仕事を辞めることにした。 俗に言う、 ・新しい挑戦 ・ステップアップの為 ・資格の勉強 みたいな、次の再就職に向けてのポジティブな言葉は、悲しいくらいに浮かばなくて、ただ自分と向き合う時間や、好きなことに没頭する時間が欲しい。そんなことを考えていました。 社

「45歳定年」も悪くないんじゃないかとなう45歳の僕が思う3つの理由

お疲れさまです。uni'que若宮です。 サントリー新浪社長の「45歳定年制度」発言が話題になりました。 記事にあるように「賛否両論」なのですが、僕個人は「45歳定年」は悪くないアイディアではという気がしました。それが色んなものを「解き放つ」と思うからです。 早期定年のメリット①:若い力を解き放つ45歳で定年となり、45歳以上が会社を退職すると当然ですが、若い力に大きく活躍の機会が与えられることになります。 先日の↓記事で書きましたが、僕は日本をもっと元気にするには若