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トリシュナーの声

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ここでは「愛を知る」ことを 最後に告げて終わる詩をお届けします。 ちなみにトリシュナーは サンスクリット語で“渇望“となっています。
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2020年11月の記事一覧

トリシュナーの声 No.7

トリシュナーの声 No.7

ぬくもりがおそろしい
やさしさにとまどう

「もう恋なんてしない」

一度つらく苦しい恋をして
澱みのような涙と一緒に消えていった

あのときから
一人で生きていく決意をした
一人で生きていく努力をした
もう何が起きても
立ち上がれるくらい
生きていくと決めて進んでいた

なのに
不意に触れた人のぬくもりに
涙がこぼれそうで振り払った

こわい

どうすればいい

本当は
包まれたい
溺れるほどに

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トリシュナーの声 No.6

トリシュナーの声 No.6

愛は平等だ

誰が言ったかはしならい
でも時よりそれは真実だと思う

愛と言う液体があったなら
人それぞれ量も質も違う
心と言う概念の中にそれらを注ぐ
それも本当にあるかわからない

だけど
人は満たされた瞬間
幸せを感じるらしい

わからない現象だ

愛し合い
満たされて
幸せになる

人間とは
なんと難しいことをしているのだろう

そんな愛に興味がある

だから

愛を知ろうとする