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トリシュナーの声

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ここでは「愛を知る」ことを 最後に告げて終わる詩をお届けします。 ちなみにトリシュナーは サンスクリット語で“渇望“となっています。
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トリシュナーの声 No.4

トリシュナーの声 No.4

愛された記憶というものは
産まれてから息絶える時まで忘れないらしい
だから人は愛を分け合っている

わかりきったことだと
気持ちに蓋を閉めて
今日も私は底をつきそうな愛を
分け与えている

優しくそっと
分け与え続けている

この愛は今まで親に祖父母にもらったもの
この愛は
友人
教師
近所に
住む人にもらったもの

分けて分けて分けて

もう足りない

愛がほしいなんて言えないから
甘えたいなん

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