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コロナにやられました

みなさん初めまして。ケイトです。上海生まれ上海育ち、正真正銘の上海の女です。
上海の大学に卒論を提出した時、もうこの一生絶対に中国語の長い文章書かないと、三年後日本の大学院に修論を提出した時、もうこの一生絶対に日本語の長い文章も書かないと決心したが、どうやら人間というものはなかなか勉強にならないもので、コロナにやられることだけで、ここ十年間、心のとこかに潜めたなんか書きたい気持ちが再び蘇ってしまいました。
そうです。コロナにやられました。
なんかよくわからないコロナ見舞金の保険を買って一週間後、コロナが訪ねてきました。前出の保険ですが、購入してから二週間も経ってないので、もちろんもらいません。保険屋さんというのはそういうもんでしょう。誰でもホイホイもらえるなら保険屋さんはもうとっくに倒産しています。
話に戻りますーーと言いつつも、これからの文章はただひたすらにコロナになってから約一週間のだらだらの記述になっており、おちもなにもないので、期待だけはしないで頂きたいところです。
1月24日月曜、新しいスカートを買って、旦那とウキウキして近所の川沿いにお散歩しに行きました。最近ガサガサ系のYouTubeにはまっているもので、肉眼で頑張って川の中で冬眠している亀の姿を見つけようとしましたが、あいにく鯉しか見つからなかったです。バカみたいに鯉に指差して、「特定外来種!特定外来種!」と二時間ほど騒いて、帰宅しました。
1月25日火曜、出社する必要がないけど、昨日一日と週末休んでいる分の仕事が溜まっていると思い、とりあえず出社としました。出社前には税務署に寄って、我が社がお世話にしている元国税局の税理士のやらかしの後始末をして、会社に向かいました。適当に仕事を片付けて、何やら頭痛いと思い、五時頃帰りました。家についたらやる気が水蒸気のように消えてしまい、お布団にダイブしました。七時に目が覚めて、無意識に体温を測ってみたが、37度5分でした。普段の平熱は35度台なので、ちょっぴりびっくりしまして、一応会社に報告し、仲のいい友達にも言いましたが、生理じゃない?と言われまして、よくよく考えると、確かに土曜からは生理になったので、なるほど、生理かと納得し、いつの間にかまた眠りにつきました。もう一度目が覚めたのは九時過ぎて、おなかがすいたから、何かを口にして、九時半の時また意識が飛んでしまいました。十二時三十過ぎの時ぼんやりと目が覚めて、1月26日誕生日の中学校からの仲良しの子に「すまん。疲れで多分中国時間零時の時もう寝ているから、先に誕生日おめでとうと言わせて」の連絡を入れて、瞼が再び閉じてしまいました。こう考えると、自分が言うのもあれだが、我ながらけっこう情に深い人間だと思います。あんな状況でもまさか無意志で人に誕生日祝いの連絡を入れるなんで。
1月26日水曜、記憶はほぼなく、とにかく一年分の睡眠をしたとの印象で、合間に仕事もした…の薄らの記憶はなくはないところでした。体温のほうは36度5分に戻り、生理も終りそうなので、やはり生理のせいだなぁと自分を説得しました。
1月27日木曜、体温が35度台に戻り、生理も終りました。すべてはきっと生理のせいや、と。猫を抱っこして仕事しようと思いきや、正体不明の眠気が急に襲ってきて、また眠りにつきました。
1月25日からのその三日間の感想その一、お前眠り姫かよ、その二、生理というものはなんでまだ世界から滅んでないのか、その三、猫がいい、猫さえいれば世界が平和。
ちなみにですが、不思議と思う人がいるかもしれませんが、1月25日から旦那の姿が全く見えないということ。旦那という存在はただの妄想ではないか。ではなくてですね、単なる別居です。旦那は院生時代の研究室友人で、わたしが修士課程修了し、東京で就職後、彼はさらに二年ほど助教として学校に残って働いて、その後実家に戻って地方公務員になりました。付き合うのも学校からではなく、各自社会人になってからです。上海の女は都会じゃないと生活できない一方で、旦那にとっては都会の空気が毒らして、全く正反対の二人が何故か結婚したのが未だに謎ですが、結果としては週末夫婦になってしまいました。まぁまぁ、そういうことで、わたしの生活は猫一匹との独身女性スタイルです。
1月28日金曜、朝一の体温は一般人にとって恐怖の34度9分で、シャワー浴びたら35度1分に戻りました。具合も元気モリモリに回復しまして、天気もいいので、散歩がてらPCR検査を受けようとしました。というのも、来る土日には推し二人が一緒に出演するイベントがあり、多分単なる生理のせいでしょうけれとも、一応責任のある社会人として、陰性結果を持って参加したほうがいいと思うので、また、噂のPCR検査にも興味もありますからーー思うのが簡単ですが、いざと受けようと思ったら、あっちこっちの検査キット不足で、受けることができませんでした。何本の電話をしたのをもう覚えてないが、何とか午後13時の予約を取れました。時間通りに予約したクリニックに向かいました。
クリニック所在している建物は新築で、思えば、この建物が建設中、推しがその隣に柴犬と戯れた微笑ましい写真がありました。あの写真、長い間ロック画面の壁紙にしました。ともあれ、クリニックに到着後、体温を三四回も測って、無事クリニックに入ることができました。多分表面温度が低すぎてたたき出されたところでしょう。こういうのも初めてではないです。それから、キレイなお姉ちゃんに一人ブースに案内されて、そこにはよだれ、失礼、唾液を収集するチューブと説明と自分の名前が書かれているシールがありました。お姉ちゃんに説明を読んでご自分でよだれ、失礼、唾液を収集してくださいと言われて、一人にブースに残されました。空気がシュールでした。あんまりにもシュールで、とりあえずよだれ集めに努めようと思いました。と考えながら、説明とそのチューブを見て、必要の量の多さにショックを受けました。人間って、そう簡単に一気にそんなよだれを出され生き物でしょうか。テーブルに梅干しのA4画像一枚がおいてありましたが、残念ながら、外国人にはそれが通用しません。そもそも、日本に来てから10年以上、一度も梅干しに挑戦する勇気を持つことありませんでした。納豆も。梅干しの画像より、どっかのレモンかセクシー女優の画像がより効くではないかと考えましたが、その想いは一応心の中に閉まっておきましょう。
どのくらいの時間が経ったかわたしにはわからなかったが、ようやく必要の量を集めて、チューブにシールを貼って、テーブルにおいてからブースを後にしました。クリニックとバイバイする前にお姉ちゃんに結果は24時間以内に出ますと教えられました。24時間かぁ…んじゃ明日はイベント会場前に結果メールを確認するねと考えながら、家に帰りました。その時、まだ一切やられるとは思いもしませんでした。
(終わってないです。怠いので後々また書きます。)


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