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私はすずらんの運命に生まれた

はじめまして。りづき けいと と申します。
1993年生まれの女子と言い張りたいお年頃。職業はシナリオライターをやっております。

note、ずっとやろうやろうと思って先送りしていたのですが、3月も始まったことですし、キリ良く今日からやろう〜! と思って書き出しました。
が、最初の自己紹介……何を書こう……
とりあえず後からプロフィールは編集していくとして。


皆さんは、花といえば何を思い浮かべるでしょうか。


薔薇、桜、チューリップ、ひまわり……人それぞれでしょうが、いの一番に「すずらん」を挙げる方はなかなかいないのではないかと思います。
まあ、正直ちょっと派手さには欠ける花でしょう。

そんなすずらんと私の出会いは、保育園に入った時でした。
私のいた保育園では、まだ字が読めない子もいるだろうという配慮(?)からか、園児一人一人に「マーク」が決められていました。リンゴ、車、猫、などなど。
そこで私に割り当てられたマークが「すずらん」だったのです。

……いや、マイナーすぎん???

先程も書いたように、すずらんは花と言われてパッと出てくる感じの品種ではない気がします。しかも保育園児にそんなに馴染みがある感じの花でもない。(桜やチューリップは童謡があったりしますが……)
しかし、割り当てられられたものは割り当てられたものなので、両親は苦労しながらすずらんの絵を私の上履きやら帽子やらお道具箱やらに描いてくれました。おかげで、私にとってすずらんは自分のシンボルマークのような、身近な存在の花になっていきました。

そして、大人になった今。
私はまだまだ駆け出しですが、ずっと憧れだった「物語を作る人」、シナリオライターになることができました。
ただ、現状はまだまだ。誰にでも名の知れた薔薇や桜になるどころか、ペンペン草より無名なのが今の私です。高みを目指す野心はあるものの、シンデレラストーリーがいきなり降ってくることはなく、こつこつ目の前の仕事をし、トライアンドエラーを繰り返す日々を送っています。
かのベルばらのテーマソングの如く、「薔薇の運命に生まれた」といえるほどの激動のドラマがこれから私の人生に発生するかは正直分かりません。

それでも、生まれた以上は名のついた花になりたい。

すずらんの花言葉は「幸せが帰ってくる」。なかなか素敵ですよね。さらに白いちいさな花は他の花と合わせやすく、案外密かに人気な花らしいのです。
フランスではミュゲと呼ばれて、すずらんを贈り合う日があるのだとか。また香水としても採用される香り高い花でもあります。
そして、実は人を中毒死させるほどの毒性も持っている。

これ、シナリオライターという職業において、私の目指すところに似ているな、と思ったのです。
他の花、すなわち作品に携わる他のクリエイターと調和しつつ、自分らしさをその鮮烈な香りのように纏い、贈り物のようにたくさんの人の人生を彩り、時に毒のように心を刺す……
そんな存在になれたら、めちゃくちゃうれしい。

今はまだつぼみのようなもの。何の花として咲けるのか、寒さや乾きに耐えながら、迷いながら、それでも強く根を伸ばしている時期。

でも、必ず咲いてみせる。
私はすずらんの運命に生まれたと信じて、一日一日を書き続けていきたいと思います。

#自己紹介

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