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#1 進化心理学入門

今回から進化心理学について解説していきたいと思う。この進化心理学は新しい学問で今も研究が進められている学問である。この学問を学ぶ上で大切なことをおぼえていただきたい。

1、 人間は動物である。
2、 脳は特別な器官ではない。
3、 人間の本性は生まれつきである。

この3つの原則に基づいたうえでこれから人間の行動や男女の考え方や行動の違いについて述べていきたいと思う。基本的に動物の最終的な目標は繁殖であり、人間でいうとセックスである。そのため、人間は子孫を残すために多くの機能が備わっており、行動もすべては繁殖のためであると考えると理解しやすいだろうと思う。今回は少し紹介したいと思う。

ヒトの祖先は進化の歴史で99.9%アフリカのサバンナや地球上の場所で暮らしてきて、1万年前にヒトが農耕と牧畜で狩猟できるようになった。世代でいうと1世代20歳を寿命とすると500回子孫繁栄をしてきたと言える。しかしながら、たったの500回でヒトの能力が明らかに変わることは進化の過程から考えるとありえない話である。そのため、ヒトの能力や器官は1万年前とほとんど変わっていないことが言える。ヒトは子孫を残すことを第一にすることを考えるとヒトの本能的な行動を容易に理解できる。例を挙げると、狩猟採集時代の生活の時、男性は狩猟へ行くため、何日行こうとも無事に家に戻ってこれるようにすぐれた空間認識能力を持っている。女性は採集生活であったため、果樹のある森や木々の場所を覚えておいて、毎年実がなる時期に取りに行けるようにすぐれた位置記憶の能力を持っている。このようにして子孫を残すのに有利になるような能力がヒトやすべての動物には備わっていることを理解していただきたいと思う。

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