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絶望を希望に変える経済学

 あるとき書店にいったら、この本があって軽く目次を読んでみるとおもしろそうだと思ったので読んでみました。この本は2019年のノーベル経済学賞を受賞したアジビット・V・バナビーさんとエステル・デュフロさんが書いた本です。この本はあのマイクロソフトCEOのビルゲイツがこの夏にお勧めする5つの本に入っており、今タイムリーな本です。今からでも読んでみても遅くないです。

 この本を説明すると、今経済面での社会問題はいくつかある。貿易、移民、格差、不平等、政府、性格、環境などある中でこのフェーズごとで説明しているのが印象的です。内容としては経済学の基礎知識は必要であることから、最初に経済学用語を整理してから読むとより理解が深まると思います。また経済学を専攻している人にとっては必読書といっていいくらいとても内容の濃いことが描かれています。例を挙げると移民について考えてみると人々はメディアが報道している推定値より人は移動しておらず、自国にと留まっている人が多いのが現実であるとこの本で書かれています。その原因はいくつかあると考えており、まず自国のアイデンティティが大きく関係していると述べています。また、移民することのリスクを貧しい人々は過大評価しており、あまり動くことがないとこの本では書かれています。日本でも問題になっている技能実習制度は逆に経済にプラスにはならないことが書かれています。


 このように今現在の経済の問題を詳細に書いており、それらの問題をすべては解決できないが、改善してこれからより良くすることはできると述べられています。書店を訪れたときはぜひこの本を一度手に取ってほしいと思います。

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